8月23日(土)
職場主催の大塚国際美術館ツアーに参加出来る事になりました。昨年も申し込みしたのですが、その時は、定員オーバーで涙を呑みました。今度こそと思い、募集が始まったと同時に申し込みして、晴れて参加を許されたわけです。徳島県民である私ですが、鳴門公園内にある大塚国際美術館には、初めて足を踏み入れます。展示作品は全て実物大に陶板複製された至宝の西洋絵画が1000点!美術の教科書で見たことのある作品を、一箇所で見ることが出来ます。いつか来てみたかった・・・。
このツアーの魅力は、学芸員によるガイドが付くこと!
ここは、全作品を見て回ろうとした場合4.5㎞程度歩くことになるそうです・・・・!山手線で言えば東京・田町間!徳島線で言えば徳島・鮎喰間!です。
これって、全長が2㎞あるマクロス級戦艦の2倍以上あります!
今回のツアーでは、来館者アンケートによる「当館で気に入った作品ベスト10」に入った作品を学芸員さんの案内で見ていきます。
*尚、この美術館は写真撮影自由となっています。
で、まずは・・・
1.システィーナ礼拝堂壁画(好きな作品第1位)ミケランジェロ
卒業旅行でバチカンを訪れた際、実物を見ているはずなのですが、当時は、だいぶ痛んでいたようで、ここまで鮮やかではありませんでした。ここの壁画は、修復後の姿を再現しているので、私は大満足!それにしても大きい!そして細密な描写!そして、描かれている場面のドラマチックさ・・・・!一言、
圧倒されます・・・・
←最後の審判の図であります。ここで地獄に行くか、天国に行くかの運命の分かれ道・・・。 一人一人裁きを言い渡す、キリスト様も大忙しです・・・。
2.最後の晩餐 修復前・修復後(好きな作品第2位)ダビンチ
こちらは、ダビンチの最後の晩餐!こちらには修復前・修復後の2枚の壁画が向かい合う様に展示されています。2枚を同時に見られるのがこちらの売りとのことです。昔、ミラノで修復前の方を見ましたが、小汚い(失礼)薄暗い部屋にすすけた絵が描かれていたという記憶だけが残っています。今回、学芸員さんの説明により、各登場人物の役割や、ダビンチが狙った演出効果が分かり、この絵に対する考えを新たにしました。
←修復後の絵では、ユダは手にはキリストを密告して受け取った賞金の入った財布?が握られているのがはっきりと分かる。
3.モナ・リザ(好きな作品第3位)ダビンチ
この作品写真失敗していました。とはいえ、世界で一番有名な肖像画でありますので・・・・。超有名作品だけあって、人だかりは絶えません。
4.叫び(好きな作品第4位)ムンク
子供にアンケートをとると常にお気に入りのTOPに来るそうです。なんか、心に直接訴えるモノがあると言うことですかね・・・。
オスロにある「叫び」は強奪されたり、傷つけられたりしてひどい目に遭っています。
5.ゲルニカ(好きな作品第5位)ピカソ 写真を撮っていません。
戦争の残虐さが、ストレートすぎるほど伝わってきます・・・・
今回ツアーで私が一番良かった作品(場所)です。建物内に教会の礼拝堂が設置されています。ベンチに座って目を閉じると(見に来た意味がないのですが・・・・)心が落ち着くのです。心が癒されます・・・・。
7.ひまわり(好きな作品第7位)ゴッホ
8.ヴィーナスの誕生:ボッィチェッリ(好きな作品第8位)
フェルメールて、日本人が好きそうな絵だなと感じました。まさに光の魔術師です・・・。
10.睡蓮(好きな作品第10位)モネ
屋外の庭園にはオルセー美術館と同一サイズの睡蓮がドデーンと展示されています。陶板なので雨に濡れてもへっちゃらです・・・(鑑賞者の方はそうも行きませんが)。美術館内での薄暗く静かな環境で鑑賞するのとは、ひと味ももふた味も違う新鮮な感じですが・・・・・。ホントのところはそこいらの公園のコンクリートに描かれている絵と同じように感じてしまいました(美術館サン、ごめんなさい)
以上の作品を約1時間ほど掛けて、本当に駆け足で見てきました。とは言え、学芸員さんの的確かつわかり易い解説のおかげで西洋絵画(しいては、西洋文明)に対する理解が深まりました。
さて、ツアーはこれで解散・・・後は各自自由に館内を見て回ります。
←私的には、ブリューゲルの「バベルの塔」が見たかった。人間の傲慢さを戒めるエピソードでありますが、この絵が描かれた当時の土木工事の様子が取り入れられており、興味が尽きません。
「この絵の本物を見ることは、出来るのだろうか・・・・」と思ったりもします。ウィーンにある本物に思いをはせます。
ともあれ、有意義な一日を過ごせませた・・・・・。
徳島にもすごいところがあるんですね・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます