しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

GW関東ジグザグ紀行(6)今日はぐんまDE鉄道三昧(碓氷峠鉄道文化むら)

2013-07-15 14:32:19 | 旅行記

2013年5月6日(月)振替休日

F1001709SL撮影のあと、高崎に戻ります。5月と言うのに夏の様な暑さです。高崎駅構内のコンビニでアイスキャンディーを求めます。ガリガリ君のコーンポタージュ味を見つけました。横川行き電車内で味わいます。チャレンジと言うべきでしょうか?期待度0で、ネタとして食べてみようとの気持ちでしたが、予想は裏切られました。美味いのです。缶のコーンポタージュスープを凍らしたものと思っていましたが、繊細な味です。コーンポタージュの味はするのですが、上品な甘さが加えられており、デザートアイス感溢れる不思議な味でした。アイスの中に粒粒コーンが入っています。奇妙な食感です・・・。味覚は人により千差万別ですので、人により感想は違ったものになるかもしれませんが、私にとっては<ガリガリ君、侮りがたし>の感を強くしました。ガリガリ君に感動している間に、電車は終点横川に到着しました。駅を出て碓氷峠鉄道文化むらに入場します。


Img_6760  入り口付近は、点在するお子様向け遊具が遊園地的な雰囲気を醸し出しています。ここに来たのは失敗だったかな?と最初感じたのですが、先ほど食べた
コーンポタージュ味のガリガリ君と同様、良い意味で予想は裏切られました。

旧横川機関区機関庫内にはたくさんのEF63が留置されています。狭い庫内に展示されていると言うよりか、押し込められている感があり、個人的には窮屈に感じます。正直写真は撮りにくい・・・。しかし、良好な保存のためには屋内が適していますから・・・。

 庫を抜け奥の広場に入ると、そこはパラダイス!横軽ゆかりの車両はもちろん、縁もゆかりも無い車両(でも貴重なもの!)まで含め大量に展示してあります。しかも、そのほとんどは中に入れます。大量にあるが故、また屋外展示の為、整備が追いついていない面がありますが、それを割り引いても素晴らしい・・・・。<実に良いものだ>とジオン公国マク・ベ大佐の様に呟きます。

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関門のEF30や北陸のEF70、常磐線のEF80など、なぜここにあるの?と思います。バブル時代にJR貨物が自前で高崎に機関車博物館を設立しようとして機関車を集めた事があり、その流れで当地に落ち着いたのでしょうか?いずれにしても意外な出会いです。ここは、可能な限り電気機関車はパンタグラフを上げてくれているので、撮影のしがいがあります。
 片隅にキハ35-901が展示されていた事に驚きました。房総地区の塩害対策の為、全身銀色のステンレス製車体でデビューしましたが、時が経ち他の機動車と同じ朱一色に塗られてしまえば、目立ちません。が、側面のコルゲート帯が<ただ者では無い>感を主張しています。よく残っていました。

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広場には往年の客車も展示されています。今となってはどの車も貴重なものばかりです。10系客車の食堂車、オシ17-2055が展示されています。昭和47年の北陸トンネル火災事故では、当初オシ17の石炭レンジが原因とされたため、一斉に編成を外され引退となった悲運の食堂車です。ここの車両は、事故以後教習車オヤ17形に改造された1両で、外側表記以外は教習者そのままです。この車は交流電気機関車用教習車で、講習室・高圧機器室・シュミレータ運転台を設けています。以前の面影は失われていますが、車端部分の講習室は食堂車時代のイメージが残っており、ここの固い椅子に座って目をつぶると、当時の急行列車

の旅を思い浮かべる事が出来そうです。

 その隣には、オハネ12-29が連結されています。急行用3段式B寝台車です。なかに入る寝台車らしくクラッシックな洗面台が3つ並んでいます。縦長のウォータークーラーも設置してあります。客車3段式寝台は利用した事がありませんが、実物に接してみて上段の狭さに驚きます。上段の料金は割安ではありましたが、その価格差以上に居住性に難ありと感じました。とは言え、現代から見た基準ですので、当時は満足できる水準だったのでしょう・・・・。

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DD51-1やソ300など写真でしか知らなかった車両を間近に見る事が出来、大満足です。

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    Img_7103 2時間ほどの滞在時間でしたが、施設のすべてを見て回った訳ではありません。もう少し粘りたいところですが、帰りの電車の時間が迫っています。いずれ再訪する事を心に誓い、施設を出て横川駅へ。駅では<峠の釜めし>を売っています。もう夕方が近い為、残り少しです。今日は昼ごはんも食べずに鉄道三昧であった事を思い出し、買い求めます。<峠の釜めし>の器と味は昭和の時代と変わらないんだろうなと思いながら、車内で美味しく頂きます。

 

 


              GW関東ジグザグ紀行(5)今日はぐんまDE鉄道三昧(上信電鉄とSLみなかみ号)

              2013-07-15 14:31:22 | 中小私鉄

              2013年5月6日(月)振替休日

              今回の旅行の目的の一つに、関東に残る未乗車私鉄を可能な限り乗車し、国内全営業鉄道完Img_6512乗に一歩でも進めるという項目がありました。むろんメインのイベントの合間にですが。第一日目で予定の<つくばエクスプレス>58.3kmという大物を乗り損ねた事は私としては大げさです が痛恨の痛みなのです。そこで、多少強引ですが今回の旅行日程に別の私鉄乗車を挿入します。都合のいい事?に昨夜の宿は高崎駅まで歩いて行けます。本日のスタートは上信電鉄下り一番電車の乗車から始めます。AM5:52高崎を出た電車は、激しく揺れながら進路を西に向けます。結構古い駅舎が残っており、Img_6516有人駅も多そうです。高崎側は新興住宅地を走っていましたが、すぐに静かな田園風景に変わり、気が付けば河岸段丘の上を走っています。終点が近づくと木々の間を縫うように走ります。短い間に車窓がめまぐるしく変わります。次が終点下仁田とのアナウンスがあり、そのあと線路の分岐があり、電車は停車します。私はここが終点下仁田かと思い降りようとしましたがホームがありません。戸惑っていると前方から対向列車がやってきました。ここは信号所だったのです。
               この鉄道、短い距離の割に3ヵ所も信号所があります。おかで中小私鉄では破格の30往復(
              途中駅止まり含む平成16年10月16日改正以降)という本数が走っています。その上毎週金曜日には、一杯帰りのお父さんの為に終着0時過ぎの臨時列車も運行しているとのポスターが車内に掲示されています。終電時間は都会並みです。けれど運賃は典型的なローカル私鉄水準(33.7km 高崎→下仁田 片道1080円)で少々お財布に厳しいものがあります。会社側としても利便性を確保したうえで、利用者にも負担を求めているのでしょうが、輸送人員が30年間(500万人1980年→220万人2010年)半減以下の水準になってしまいました。鉄道を取り巻く状況が激変してしまったのでしょう。

              Img_6538 Img_6519 信号所を出て間もなく下仁田駅に到着します。線路は山があってこれ以上進めませんというImg_6523 Img_6553 ロケーションです。会社設立時には、この山を越えて信州とつなげるという壮大な構想だったのでしょうが、夢に終わってしまいました。平成になっても暫くは、デキによる貨物輸送を続けていた関係で構内は広く、古き良き日の鉄道情景が残されています。折り返し電車が出るまで、付近を散策します。武骨な黒貨車テム1が片すみで朽ちようとしています。出来る事なら手入れしていただき、デキに牽かせて欲しいと思います。折り返し電車で高崎へ戻ります。早起きは辛いものがありますが、昨日のグリーンラインと今日の上信電鉄乗車で私鉄完乗に少しだけ近づきました。ホテルはまだチェックアウトしていないので、そのまま戻って朝食を食べていきます。

              ホテルを出て、今日の第一目的であるC61-20牽引のSLみなかみ号撮影にチャレンジします。まずは先行する電車で高崎から一駅先の高崎問屋町駅で下車しホーム先端から狙います。見通しの良い直線区間を列車は快走していきます。なにぶん市街地ですので背景がうるさいのは仕方ありませんし、近隣への配慮で煙は抑え目です。けれど、幹線用機関車は迫力充分です。

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              次回はさらなる迫力を求め北に移動します。途中駅で長時間停車しているSLみなかみ号を追い越し、上越線岩本駅で下車します。ここまで来ると山も深くなり、ロケーションとしては高崎問屋町駅と雲泥の差です。期待できそうです。載ってきた電車から複数の同業者が降り立ちます。みんな同じ方向。線路に沿って南へ走ります。長い直線区間が遠くまで見渡せる絶好のポイントです。有名撮影地ですので、多くの先客のカメラマンが線路沿いに適当な間隔を開けて列車を待ちうけています。私も先客の邪魔にならない様に線路際でカメラを構えます。やがて、高崎問屋町駅の時と違って、思いっきり汽笛とドラフト音を山峡に響かせ、黒い煙を車体に巻きつけながら、ゆるい坂を駆け抜けていきます。ここぞとばかりシャッターを切り続けます。目の前を大きな黒い鉄の塊が通り過ぎ、煙だけをのこし、終点水上を目指して去っていきます。ここでの撮影で、昨日の真岡鉄道での不完全燃焼感を払拭出来ました。行き当たりばったりではありましたが、私のSL撮影ミッションは終了です。

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              GW関東ジグザグ紀行(5)ラファエロ展とグリーンライン

              2013-07-15 14:30:06 | 大手私鉄

              2013年5月5日(日)こどもの日

              Img_6506 モノレール+JR線で上野駅まで戻ります。公園口から下車して国立西洋<wbr></wbr>美術館に向かいます。現在公開中のラファエロ展を見ていきます。今回の展覧会の目玉である大公の聖母とよばれる有名な≪聖母子≫は初来日です。この機会を逃せば次は何年先になるか分りませんし、次は無いかもしれません。大公の聖母は、想像していたより小さなものです。しかし500年前に描かれた画とは思えない鮮やかな色彩に目を奪われます。宗教画にありがちな威圧感は無く、温かで優しいマリアとイエスの優しい眼差しに、心の緊張が解れほっとした気がしました。

               展覧会を観終えたのは4時30分を過ぎた頃でした。5月の日は長く暮れるまでにはまだ時間があります。昨日、つくばエクスプレスに乗り損ねた事で私の私鉄完乗までのスケジュールに狂いが生じました。ここは別の未乗車私鉄を乗る事で少しでも野望?に近づく事にします。
               上野駅から京浜東北線、東海道線、横浜線を乗り継ぎ中山駅へ。上野から、ここまで1時間半掛かりましたが、まだかろう じて陽は沈んでいません。ここから地下に降りImg_6509横浜市営地下鉄グリーンラインに乗車します。2008年3月開業の新しい地下鉄路線で13.1kmありますが、中間部2.4kmが地上を走ります。私の完 乗ルールでは<地上区間は陽が出ているうちに乗車する事>としいます。全線地下区間ならば日没でもOKですが、グリーンラインの地上区間走行時にもし車窓が闇に包まれていたならば、再挑戦せねばいけません。幸い、川和町駅付近、南北センター間の地上付近は日没寸前でした。あと10分遅ければ夜のニュータウンの車窓風景を泣きながら見ていた事でしょう。終点である地下の日吉駅から地上に出ると、もう陽も暮れ、自分がどこに居るのかさえ良くImg_6510わからない状態に。案内板を頼りに東横線に乗り換えます。電車は、ほんの数ヶ月前に地下に潜った新線を通り地下深い渋谷駅に到着しました。これから、Img_6511地上に上がりJRに乗り換え高崎を目指します。