HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

この検査キットで膵癌の発見率が上がるのか?

2024-05-07 21:03:50 | 医療
 膵癌は検診が難しく、特に手術可能な早期での発見が難しいです。
そのため、「暗黒大陸」といわれる膵臓の癌の発見を目的にした
検査キットが登場しました。




「 東レ APOA 2 -iTQ 」
https://www.apoa2.toray/pdf/APOA2-iTQ_pamphlet_8p.pdf


 詳しい理論は上記を見ていただくとして、膵癌の発見率がどのくらいかと
いうことに興味があります。





 残念ながら、この検査キットだけで全てが診断できるわけではなさそうです。
従来の腫瘍マーカーの CA19-9 に比べて格段に陽性率が高いわけではありませんが
CA19-9 で陰性だった膵癌患者でも陽性になる確率があるので、両者を併用することで
膵癌患者での陽性率は上がるとのデータです

 これから臨床で使われることが、どのくらい膵癌の発見率があがり、膵癌の救命率が
上昇するのか、結果が待たれます 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 重ねて揚げる「博多揚げ」は... | トップ | 鶏肉の手羽元と手羽先を2種類... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。