沖縄県には「沖縄県衛生環境研究所」という県立の研究所があります。現在は保健に関する総合的な事業を行っていますが,かつてはハブの研究を中心に行っていたので通称「ハブ研」と呼ばれていました。
ここに除草剤とハブの関係に関する質問をメールで送ったところ丁寧な返事がありましたので転載します。
「先日メールでいただいた「ハブは除草剤が嫌いだからハブ除けのために住宅周辺に除草剤を撒くと良い」という説に関するご質問ですが、
こちらでは農薬や除草剤についてハブの忌避効果は詳しく調べておりません。
ジテ通オヤジさんの意見のように、農薬や除草剤の多量な使用により環境汚染が引き起こされるのを懸念してのことです。
ですので、ハブが除草剤を嫌うかどうかはわからないのが現状です。
「ハブは硫黄を嫌う」など様々なことが言われておりますが、残念ながら、今現在、ハブの忌避剤はわかっておりません。
石油類は若干嫌うようですが、家の周囲に石油類をまいたらハブがよってこないというほど効果があるわけではありません。ハブが隠れ家にしているところに石油類をしみこませた布を置くと、ハブが若干使いづらくなるというだけです。
一番のハブ対策は、ジテ通オヤジさんが行っているように、草刈・清掃でハブの隠れ家をなくすこと、ハブが出てもすぐ気づけるような環境整備をすることです。
住宅周りの草は手で抜いているとのことですが、この暑い時期、さぞ大変な作業だと存じます。
どうぞ草を抜く際は、先に長い棒などで草を掻き分けて、周辺にハブがいないかを目で確認してから作業をするよう心がけてください。
また、安全な距離を確保して作業ができるという点で草刈機や刈払機の使用もお勧めしております。
疑問解決の手助けになりましたでしょうか。
どうぞ、外での作業の際は熱中症とハブにご注意ください。」
読んでおわかりのとおりハブ研では除草剤がハブに効果があるかどうかは不明という回答でした。農薬や除草剤の過剰使用については憂慮されているようです。
でも、文面はていねいでしたね。
ハブには十二分のご注意を。