鹿児島市のリサイクル自転車が自転車店の経営を圧迫

忘れたころに突然やってきた寒波のために冬眠していた。

先日の記事で鹿児島市内の放置自転車が年間5000台に上るということを紹介した。引き取り手が現れず所有権が市に移った自転車は，年に４回開催される「リサイクル自転車フェア」において1800円程度で販売されているという。
自転車店での中古自転車販売価格は6000円～8000円程度が一般的であり，市の払い下げ価格が安すぎて民間の自転車店の経営を圧迫しているという問題が３月の市議会で取り上げられた。この問題に対して市では「今後販売価格の見直しを検討する」ことにしたという。
買う方にすれば安いにこしたことはない。しかし，官が安く売ることによって民間の自転車店の経営を圧迫するようでは問題であろう。運搬，保管，整備の手間を考えれば1800円という価格は民間の自転車店ではとうてい引き合わない。採算度外視の官ならでは価格設定である。
私が思ったのは，安くてお手軽であることがかえって使い捨て感覚を助長し，放置自転車を増やすことになりはしまいか，ということである。
市の見直しに期待したい。