たけのこ山となんでもやってみるもん

「国道10号自転車通勤」,「奄美の自転車オヤジ」から3度目のタイトル変更です。主夫をしながら竹林整備を始めました。

国道10号が最高速度80㎞に?!

2009年11月03日 | 国道10号自転車危険箇所

10月29日の新聞によりますと,現在最高速度60㎞となっている一般道路の速度規制を警察庁が見直し,最高80㎞までとすることを発表しました。早ければ2012年度から実施されるらしいです。

全路線が対象ではなく「歩行者や自転車,バイクが走らないなど危険性が少ない道路に限って」と書いてあります。はて,一般道で自転車やバイクが走らない道路なんてあるんでしょうか?対象となる路線についてはすでに調査を終えているらしいです。「調査対象となった路線の46%が引き上げられる」とありましたが,全路線が80㎞になることはないのでしょうけど,これまでの40㎞路線が50㎞,50㎞路線が60㎞になる可能性はあります。

たまに交差点の歩道に机を並べて交通量調査をやっています。ここで得られた数字をもとに判断するのでしょうけど,調査の日に自転車で通勤していなかった場合は数字として上がっていない可能性もあります。

一般道で全然自転車やバイクが走らないことはないですので「ある数値以下は0と見なす」という規定があると思われます。10号線は自転車やバイクが走っているとはいえ,私の知る限りでは台数は少なそうです。私の通勤時間帯では自転車は多く見積もっても5台以下,バイクも10台以下ではないでしょうか。この数値は「限りなく0に近い」のではないかと危惧されます。

なんだか開発工事前に実施される環境影響調査の対象である「絶滅危惧種」にでもなった気持ちです。「保護すべき種の生息はあるが,開発が与える影響は極めて少ない」ということになりはしないか心配です。

80㎞になりそうな区間は姶良町白浜から鹿児島市吉野町大崎鼻まででしょうか。歩道はありますが歩行者を見たことがないです。現在でもこの区間は高速道なみのスピードで車が走っています。規制緩和になると車は平気で90㎞,100㎞で走ることでしょう。自転車の脇をそのような高速の車が走ることを想像するとぞっとします。

以前にも書きましたが,昨年度,警察庁が打ち出した「自転車は車道を通行すること」という道路交通法の厳正化は,対歩行者との事故増加が原因です。そもそも自転車が歩道を通行するのは,車道が危険だからやむを得ず歩道に避難したといってもよいのではないかと思います。

これまで国土交通省,地方公共団体の道路行政部局は増加する自動車交通量に対応する施策のみを推進し,自転車や歩行者などの交通弱者の安全に対する施策を怠ってきました。事故防止の施策を担当する警察庁は歩道から自転車を追い出すことにしましたが,車道に出た自転車には最高速度の引き上げという新たな試練が待ち受けています。

われわれ,自転車乗りはどこを走れば安全に通行できるのでしょうか。縦割り行政の弊害をもろにかぶる自転車は,路上をさまよう流民となり,絶滅させられてしまうのでしょうか。今後の動向が注目されます。


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