梅雨が明けると雑草との格闘が始まります。ここ奄美には毒蛇ハブが生息しているので家の敷地や周辺に草を生やしたままにしておいてはいけません。休みともなればどこかで刈り払い機のエンジン音が聞こえてきます。
敷地の雑草には除草剤を撒く人が多いのですが,私はこの手の農薬を使いたくないので地道に手で抜いています。
奄美や沖縄では「ハブは除草剤が嫌いである」という説があります。妻も「ハブ除けのためにも除草剤を使ったら」といいます。本当にハブ除け効果があるのでしょうか?ネットで探してもいかなる公的機関も「除草剤にはハブ除け効果がある」とはいっていません。無いともいっていませんが,効果があるなら少しは触れるはずです。草が生えていないからハブが隠れられなくなっただけのことでしょう。「ハブ除けに除草剤」は根拠のない俗信だと思います。
手前から抜いてきました。あと残りが少しです。
地面にワカメのようなものがあります。
集めてみました。乾燥ワカメに似ています。
水に入れるとこのようになります。まさに乾燥ワカメと同じです。除草剤を使用し続けるとこいつが繁殖するといいます。実際に除草剤をまいたことがないと思われる山道では見たことがありません。害はないのですが,靴で踏むとヌルッとして不快です。また,靴底に付いて玄関にまで持ち込んでしまうことがあります。除草剤の成分で生長する,あるいは除草剤の成分がこのワカメを分解する微生物を殺してしまうという可能性があります。
これはスミレ。先日紹介したツマグロヒョウモンの食草です。茎だけになっているのは幼虫が食べたからです。除草剤を使うとこのように選択して草を残すことはできません。すべて枯らしてしまいます。
そんな悠長なことでは・・・・・・?