一番気がかりなのはベアリングの入っている部分のグリス切れです。自転車では前後のハブ,ハンドル,ボトムブラケット部分にベアリングが使われています。作業工程をだいぶはしょってあります。本ブログ「DAHON 2002 インパルスメンテナンス」,DAHON インパルス改造18段化」のカテゴリーも参考にしてください。
前輪のハブスパナとハブレンチでナットと玉押しを外します。
ベアリング部分はこんなふうでした。グリスの量が減っています。わずかに変色しているだけなので補充することにします。
今回は「SHIMANO SPECIAL GREACE DURA-ACE」というものを準備しました。「DURA-ACE」といえばシマノコンポの最高峰です。グリースの値段も最高峰で,50グラムが1,010円もしました。100グラムに換算すると2,020円になります。高級和牛黒牛並みの値段です。
そのグリースを惜しげもなく使います。といってもこの量で20円くらいでしょうか。左右同じ作業をしますが,ハブナットを外すのは片方だけです。
後輪の状態です。ここにいたるまではギヤスプロケットを外す工程もありましたが,はしょってしまいました。後輪は古いグリースを取り除き,新しいグリースを入れました。
次はボトムブラケット部分です。クランクを両方とも外す必要があります。フィキシングボルトを外します。
ボルトを外しただけではクランクは抜けません。クランク抜き工具が必要です。
両方とも外れました。
今回は左ワンのみを外して整備します。まずワンを留めているナットをフックスパナで外します。
左ワンを外します。インパルスを改造したときに使った手作りスパナの再登場です。
軸,リテーナー式のベアリングなどです。灯油で洗浄したいのですがが手元ありません。ぼろ切れで拭いて綺麗にしました。
グリースをたっぷり塗ってもとどおりに装着します。
ハンドルポストを外します。ダホンは折り畳み部分にぼるとがあるのでこれをゆるめます。
ハンドルが抜けました。各種ケーブルが付いたままなので扱いにくいでした。
ヘッド部分のボルトを外します。モンキーレンチで対応します。このナットの下にスペーサー2枚と玉押しナットがあります。
ベアリングの様子です。グリースの量が減っていました。上下2カ所とも古いグリースを除去して新しいグリースを入れました。
回転系の整備はグリースで指が汚れます。写真を撮るたびに指を綺麗にしないとカメラが汚れます。面倒なので工程写真をついつい省いてしまいました。
次は変速機,ブレーキを整備します。
作業手間は厭わないのですが、いろいろ揃える必要度と使用回数などを考えて、僕は自転車屋さんに依頼しようと思います。