淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

読 「真実の10メートル手前」 米澤 穂信

2018-06-13 21:19:27 | 棚の上の本

物語は元女性新聞記者で今はフリーのジャーナリスト太刀洗万智が
事件や事故の真相に関わる人間模様ば自分の視点で突き止める短編集です。

どの話も、クールな太刀洗万智の洞察力が冴えわたるとです。
頭の痛くなる推理も立ち回りも無かばってん
寡黙な彼女がポツリと訊く事件への疑問が物凄く効いてくるとです。

6編に登場する太刀洗万智・・・・・妙な事ば言うたら睨まれそうで
少し怖かばってん不思議か魅力は読ませたとです。

面白かったです。






キャリーケースと歩く大阪の日々(同窓会篇)

2018-06-11 08:22:42 | すらごと日記

 

6月7日~8日に大阪で中学校の関西地方と関東在住者の合同同窓会があったとです。
男性11名、女性6名
関東からは4名、関西からは7名
そんでオイ達の地元からは6名が参加したとです。

一日目
朝、新幹線に乗り込みすぐに缶ビール
つまみに持ってきた魚ロッケ(ギョロッケ)のパン粉が
ポロポロこぼれたので次回からはつまみから外すことを決めたとです。
やはり車中でのつまみは竹輪がベストだったと持って来なかった事が悔やまれたとです。

到着したら関西の幹事さん達が待っていて新大阪駅地下のレストランへ案内され
関東の同窓生と合流して昼食となったとです。
人が喋っている自己紹介の途中でも大声で生ビールば追加したりする
自由でわがままな雰囲気は同窓会やけんだなぁと思ったとです(笑)。

昼食後は上の写真で紹介しております
「落語家と行く なにわ探検クルーズ」と銘打っての
落語家さんが案内する大阪の街ば水上から楽しむクルーズ船に乗ったとです。
初めて見る川面からの風景は新鮮で良かったです。
あんまい気持ち良かったけん少し寝ておったばってん・・・・・。

夕食は梅田のホテルに荷物ば預けて梅田の居酒屋での懇親会会場へ行くと
オイの向かい側に座ったのはこの会場で初めて合流した関西の女性二人で
何とオイと4年生の時同じクラスのMちゃんとYちゃんだったとです。
そんで中学の同窓会ばってん小学校時代だけの話で盛り上がったとです。

そんで二次会は北新地のスナックへと行ったばってん
ノドが枯れて声が出らんで歌えなかったのが心残りだったとです。
喋り過ぎが原因じゃろか?
せっかく岡林信康の♪君に捧げるラブソングば練習してきたとに・・・。
こんな時、先に家に帰ったMちゃんとYちゃんが傍にいてくれたら・・・・。

二日目

朝、ホテルばチェックアウトして
写真の下から二番目の久しぶりの「あべのハルカス」に行ったとです。
平日の朝でお客さんは少なかったばってん
小学生の社会研修授業らしき団体がアチコチから来ておったとです。
そいにしても1時間の滞在予定時間はあまりにも長過ぎて
景色ば見飽きた連中がこのテーブルに集まり地ビールば飲み始めたとです。
だけん地ビールと小学生だけが「あべのハルカス」での思い出と言うてもよかですか?

時間ば前倒しして早めに着いた新世界にあるむかし風な食堂で昼食になったとです。
串揚げだけば写真に撮り、ビールと日本酒、ハイボールで最後の宴会ば終えたオイたちは
再会ば誓う固い握手も酔いに任せてのハグも無く帰路についたとです。

すんません、飲んで食べてだけのダラダラ長文で大変失礼いたしました。
最後に、本当にこれは同窓会だったのだろうか・・・・・"(-""-)"。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


読 「あきない世傳 金と銀⑤転流篇」 高田 郁 

2018-06-05 06:50:59 | 棚の上の本



内容紹介 読メより

大坂天満の呉服商、五鈴屋の六代目店主の女房となった主人公、幸。
三兄弟に嫁す、という数奇な運命を受け容れた彼女に
お家さんの富久は五鈴屋の将来を託して息を引き取った。
「女名前禁止」の掟のある大坂で、幸は、夫・智蔵の理解のもと
奉公人らと心をひとつにして商いを広げていく。
だが、そんな幸たちの前に新たな試練が待ち受けていた。
果たして幸は、そして五鈴屋は、あきない戦国時代を勝ち進んでいくことができるのか。
話題沸騰の大人気シリーズ待望の第五弾!

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これでシリーズ5作目となるとばってん
毎回、読み終えたらスグに次の展開はどこまで進むのだろうか?
一体「幸」はどうなるとじゃろか?と次作が待ち遠しくなってしまうとです。

ばってん少女時代から「幸」ば応援しておるオイは
やがて来るだろう完結の日が少しばっかし淋しくもなるとです"(-""-)"。


読 「ストロベリーライフ」 荻原 浩

2018-06-03 07:37:44 | 棚の上の本

荻原さんの直木賞賞受賞後初の作品です。

物語は
東京に住むグラフィックデザイナーの恵介は念願の独立ばしたとはよかばってん
仕事はあんましで無かとです。

そんな時、実家の父親が脳梗塞で倒れたとの連絡が入ったとです。
そんなこんなで身体に障害が残る父親の代わりに姉が3人で末っ子の恵介は
仕方なく年老いた母親と一緒にイチゴ栽培ばしばらく手伝う事になったとです。

ばってん、最初は苦痛じゃった農作業の厳しく過酷な労働の対価として
収穫したイチゴに一喜一憂する恵介は自分の心の変化に驚くとです・・・・・・・。

読み始めてから話の流れは大体予想出来たいつもの荻原作品です。
そんでも普通の人達が特別な事ばする訳では無いとに
登場人物の何故か憎めん人間臭さにニヤリとするとばってん
イチゴにかけるひたむきさに感動とホロリの着地点は心地良かったです。

イチゴ栽培から生まれた家族再生物語の本でした。




読 「罪人が祈るとき」 小林 由香

2018-06-01 08:22:34 | 棚の上の本

小林由香さんの前作の本「ジャッジメント」でも何の救いも無い
ため息だけで読み終えたばってん
今度の本もため息だけで読み終えた本でした。
「いじめ」の被害者と家族の物語です。

ある日、公園で同級生たちから暴力ば受けていた主人公の少年ば
救ったのは不思議なピエロだったのです。
やがてピエロと少年の出会いは未来を奪った加害者への報復へと・・・。

生い立ちやら家庭環境が悪しき根源で起こる「いじめ」ば扱った
あんまし読みたくも無か悲しか本やったばってん

オイは「いじめ」と言う言葉ば使うとは好かんとです。
子供たちが受けた肉体と精神への暴力が「いじめ」と言う言葉で
括るのは「ぬるい」気がするとです。
この軽い言葉で加害者は罪の意識が軽減されてしまうのではと
この本ば読んで余計にそげん思ったとです。

素直で良か子供は一杯おるとに
こげな本は相変わらず出てくる・・・
どげんかせんといかんとは分かっておるとばってん・・・・・。