荻原さんの直木賞賞受賞後初の作品です。
物語は
東京に住むグラフィックデザイナーの恵介は念願の独立ばしたとはよかばってん
仕事はあんましで無かとです。
そんな時、実家の父親が脳梗塞で倒れたとの連絡が入ったとです。
そんなこんなで身体に障害が残る父親の代わりに姉が3人で末っ子の恵介は
仕方なく年老いた母親と一緒にイチゴ栽培ばしばらく手伝う事になったとです。
ばってん、最初は苦痛じゃった農作業の厳しく過酷な労働の対価として
収穫したイチゴに一喜一憂する恵介は自分の心の変化に驚くとです・・・・・・・。
読み始めてから話の流れは大体予想出来たいつもの荻原作品です。
そんでも普通の人達が特別な事ばする訳では無いとに
登場人物の何故か憎めん人間臭さにニヤリとするとばってん
イチゴにかけるひたむきさに感動とホロリの着地点は心地良かったです。
イチゴ栽培から生まれた家族再生物語の本でした。