自白 乃南 アサ
読メより
昭和四十年代。懐かしい風俗を背景に、地道な捜査で犯罪者ににじり寄っていく
刑事・土門功太朗の渋い仕事っぷりを描いた連作短篇集。
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何ともゆったりした乃南さんの作品に肩すかし食らった感じです。
オイの若い頃に流行った歌謡曲の懐かしさに本の内容やらどうでもよかごとなったとです(笑)。
K・Nの悲劇 高野 和明
読メより
夏樹果波は、幸福の絶頂にいた。
仕事で成功した夫、高層マンションでの新しい生活。
ところがそんな矢先、子供を身ごもった。予期せぬ妊娠だった。
中絶という苦渋の選択をした瞬間から、果波の精神に異変が起こり始める。
精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。
科学と心霊の狭間で、夫と精神科医が治療に乗り出すが
二人の前には想像を絶する事態が待ち受けていた。
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妊婦の果波の肉体に入り込んだ謎の女・・・・・・・
どこかで何度も書かれたホラー小説の手口に
生まれてくる赤ちゃんへの愛ばからめて最後は良かったねで終わる・・・・そいだけです。
影絵の騎士 大沢 在昌
内容(「BOOK」データベースより)
B・D・T」と呼ばれるスラム化に、東京はむしばまれていた。
新東京として何とか再生を果たすが、「ネットワーク」という強大なテレビ機構が
あらゆる産業を牛耳るまでに発展を遂げていた。
番組を通じての連続予告殺人が横行。世間の関心を独り占めする。
事件の背後に浮かび上がる、謎のグループ「フィックス」、そして日本版ハリウッドともいうべき
「ムービー・アイランド」。探偵はひとり、人工島に乗り込む。
表面だけばサラーと説明して、どげんするとかい!
巨大な組織に敢然に立ち向かう一匹オオカミ「ケン」
この男がやたら強いとばい、どげな親玉でも負けんとばい。
女にも、ガバイもてるとばい。悪い奴ばガバガバぶっ飛ばしても
息切れせんとばい。すごいやろが。
ばってん題名の意味がオイにはあんまし・・・・・・・・・。
和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。
中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。
27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないか。
全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。
比べたら悪いとばってん直木賞の「破門」と、乱歩賞のこの本・・・・・・
未だに山積する残留孤児問題・・・・・・・・・・。