淋しくて隠れ家日記

前向きに生きたい!!

6冊の本

2013-05-16 08:52:21 | 棚の上の本

カマラとアマラの丘  初野 晴

満月の夜、廃墟になった遊園地の丘には動物達の霊園と墓守の青年が現れる
墓守の青年に弔いを頼む人は自分の一番大切なもの差し出さなければならない・・・・・・・。

ペットを亡くした人ならば泣けてきます・・・・・・・・・・。
逢いたくなります・・・・・・・・・・。

カンパニュラの銀翼  中里 友香

外人の名前は読み辛いし覚えにくいから苦手です。
ばってん、この本は登場人物が少ないから良かったです・・・・・(笑)。

話は、裕福な貴族の息子の身代わりとして暮らす青年エリオット。
エリオットを兄と信じる目の不自由な妹クリスティン。
二人の前に現れる美貌の男性シグモンドの実年令は100歳を超えていた。
シグモンドの姉の旦那ベネディックは妻に殺されるが何故か生き返ってしまった。
4年に一度シグモンドの前に現れてはシグモンドに殺され生き返る・・・・・。
フンフン  そんなバカなと思いでしょうが
第2回アガサ・クリスティー賞受賞作なのですぞ
だからアガサも喜ぶお話でした。

私はなぜにしてカンヅメに大失敗したか  北 杜夫

ユーモア短編小説です。
北氏がホテルでカンヅメ状態で小説の執筆に取り組む姿がオモシロおかしく書かれていました。
舞台は帝国ホテルです・・・・・・・・・小説家は儲かるとですなぁ・・・・・・・・・・・。

ALONE TOGETHER     本多 孝好

人の心の波長に侵入し対話ができる青年の話です。
ウソついてもオイには分かるもんね、ばってネそれはオイにとっては本当は辛か事やもんね・・・。

想像ラジオ  いとう せいこう

松の樹の上に横たわるのは故郷に帰り津波にあったDJアーク
彼のラジオ放送のリスナーは震災で亡くなった人たち・・・・・
自分の愛する家族にも聴こえて欲しいと願うDJアーク・・・・・・・・・・。

この作品はすごい評価を得ているそうです。
確かにそうだとは思いますが・・・・・何だか 辛すぎます
缶詰工場に勤める21歳の女の子が繰り返し見る夢は毎回々同じ夢
朝食を食べて家族に見送られ電車に乗って会社に行き
帰りには電車に揺られ友達と少しお喋りし別れて家路へと急ぐ・・・・・・・。
何でも無い普通の生活が本当に満ち足りたものだった・・・・・・・。

私達の事を忘れないで下さいと声が聴こえてくるようでした。

天翔る  村山 由佳

父親に連れられた競馬場で初めてみた馬の姿に少女「まりも」は感動する。
やがて父親を亡くし心に傷を持ったまりもは偶然出会った看護士「貴子」と一緒に
石狩の牧場に行く・・・・あの日見た馬達がまりもを待っていた。

まりもが愛する馬と、まりもを囲む人たち・・・・・・感動の物語です。
いい本でした。