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B級会社員のOFF日記(現在無職です)

尻毛助左衛門と尻毛又丸の珍道中の日記を公開しています。

定年サラリーマンのOFF日記もあります。

あかんべろりん・・・栃木県(上)

2019-02-22 21:30:20 | 各地の民話

むかし 林勝寺という お寺がありました。

お坊さんは いつも 立派な茶碗で

美味しく お茶を 飲んでいました。

この茶碗は 「りんりん」とい名が付いていました。

 

その寺に いつも遊びに来る 

三人の 娘がいました。

坊さんは 美味しそうに お茶を飲んでいました。

娘は その茶碗で 飲んでみたくて なりません。

 

ある日 お坊さんは 出かけました。

留守なのを これ幸いと思い

娘たちは 茶碗を 出して 

かわる がわる 飲んでみます。

 

茶碗は つい 手から 落としてしまいます。

茶碗は 無残に 割れてしまいました。

お坊さんは もうすぐ 帰ります。

さあ 大変です。

 

(続く)

(参考) 栃木の民話 第二集 

    日本の民話 39

    日向野 徳久 編集

    未来社


屁ひり嫁・・・群馬県

2019-02-18 20:18:20 | 各地の民話

「昔 ある家で 嫁をもらった。

暫くすると 嫁は 青い顔をした。

姑は 「どうした」と聞く。

「屁が出てえんだ」と答える。

 

「それじゃ。屁ひれば良い。」と姑。

「我が屁ひれば大変だ。」と嫁。

「いいから 屁ひれ」と言われので

 尻をまくって 屁をひいた。

 

すると 旦那も 姑も

前の畑まで 飛ばされたそうな。

「こんなすごい屁では

我が家では 置いておけねえ。」

 

嫁は 仕方なく 「出て行く」と答える。

旦那は 荷物を背負って 送っていく。

途中で 村のもんに 会う。

「柿をはたいても なかなか 落ちん。」と。

 

「私なら 一発で 落としてやる。」

「そんなことは 出来んだろう。

出来たら この馬をやろう。」

嫁は 難なく行い、 馬を貰う。

 

今度は坂道で 米三俵をひく荷車である。

坂道を登れず 困っていた。

「おらの屁で 向こうの家まで 送るよ。」

と言えば、「出来ねよ。出来たらこの米やる。」

 

嫁はうんと でかい屁をした。

それで 米三俵を 貰った。

旦那は 「こんな 嫁は返さない」と。

姑も 喜び 家は やがて 大尽になったそうな。

 

(完)

 

 (参考) 「日中韓の昔話」

    鵜野 祐介

    みやび出版

 

 

 

 


殿様に届いてしまう・・・秋田県

2019-02-16 21:23:19 | 各地の民話

暫くすると そこのお殿様から

「この綺麗な娘を探せ」という命がでる。

家来たちはこの絵紙を持って 各地を歩く。

そして この男の家にくる。

 

家来たちは 「この嫁に間違いない。」

すぐに お城に報告した。

殿は喜び 迎えを出した。

婿は相手が殿では 何も出来なかった。

 

嫁は 考え 考えた。そして

嫁は 殿様のところに 行き前に、

桃の種を婿に渡した。

男は 種を見ても判らない。

 

嫁は 段取りを説明する。

「桃の種を蒔いたら 桃がなる。

桃がなったら 桃を売りに来て。

必ず私が 出る」と。

 

(続く)


殿様と桃売り・・・秋田県

2019-02-16 00:19:29 | 各地の民話

あるところに 両親が死なれて一人で 暮らしていた男がいた。

若い者もいたが 長続きしなかった。

そんな、ある日 ふいっと 若い娘が訪ねてきた。

女は「なんとか 一日泊めてくれ」」というだと。

2日3日もまたつぎの日も そして最後に「私を嫁にもらってけれ」

この女は水屋仕事やなにから 何まで よく仕事をやる 大した女性だった。

 

男は女の顔を見ずに仕事はできなかった。嫁は絵紙に自分の顔を書いて主人に渡した続く。主人の仕事ははかどった。

しかし ある日強い風が吹いて 大事に妻の絵紙は遠く遠く 飛んで行ってしまった。

 

(続く)


陰謀の手はずは整う

2019-02-01 22:42:08 | 各地の民話

妃は答える。

「ちょうど あの人が 私の素肌を

見させた あの同じ場所で

襲えばよろしい。」と言った。

 

陰謀の手はずは 整って 夜になるや

(ギュゲスは釈放されていなかった。

彼には 全く 逃れるすべも なかった。)

彼は王妃に従って寝室に入った。

 

彼女は彼に 短刀を渡して

同じ戸の後ろに 隠れさせた。

カンダウレスが眠るや

ギュゲスは 忍び出てきて 王を殺した。

 

(続く)

(参考) この事件は 同時代の人パロスのアルキロコスも

イアンボス三行詩の中で歌われている。