むかし 林勝寺という お寺がありました。
お坊さんは いつも 立派な茶碗で
美味しく お茶を 飲んでいました。
この茶碗は 「りんりん」とい名が付いていました。
その寺に いつも遊びに来る
三人の 娘がいました。
坊さんは 美味しそうに お茶を飲んでいました。
娘は その茶碗で 飲んでみたくて なりません。
ある日 お坊さんは 出かけました。
留守なのを これ幸いと思い
娘たちは 茶碗を 出して
かわる がわる 飲んでみます。
茶碗は つい 手から 落としてしまいます。
茶碗は 無残に 割れてしまいました。
お坊さんは もうすぐ 帰ります。
さあ 大変です。
(続く)
(参考) 栃木の民話 第二集
日本の民話 39
日向野 徳久 編集
未来社