わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【やっぱり私は体育教師である】 ~お互い様は身体で学ぶ~

2017年04月22日 | 泰阜村のソコヂカラ
今日は、道路愛護作業。

私たちのおひざもと「田本集落」住民総出である。

集落には6つの班がある。

集落の道路を6つにわけてみんなで溝さらいなどをする。

私たちが属する田本第1班は、山道を降りたどん詰まりにある老夫婦の家を抱えているため、その山道も担当する。

これがなかなかたいへんなのだ。

冬を越して、落ち葉が水分を含んでどっしりと重い。

そのうえ、がけが崩れて岩や土砂がたっぷりと溝を覆っている。

この作業には、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちも皆、参加する。

だって、彼らも住民票を泰阜村に置く、れっきとした泰阜村民なのだから。

そう、当たり前なのだ。

こどもたちの小さな手とはいえ、18人の助っ人は、村の皆さんからそれはそれは感謝された。

身体中がきしむほどの重労働をやり終えて、老夫婦がお茶とお漬物で迎えてくれた。

その時間は、「もうこのまんまここで花見するか!」と皆が口に出すほど心地よいものだった。

こうやってお互い様で支え合っていくことを、身体で学ぶのだ。











実は私は大学時代、体育の勉強をしていた。

北海道の自然豊かな片田舎の学校で、体育の教員をやろうと想っていたが、今、信州の山奥にいる。

スポーツを教える機会はほとんどない。

でも、私は、泰阜村の教育活動はまさに体育だと想っている。

身体を通した学びこそ、体育。

「困った時はお互い様」のセンスは、道徳の時間や教室の中だけでは育たない。

地域社会のために身体を動かしてこそ、育つものだと確信している。

そう想えば、やっぱり私は体育教師である。


代表 辻だいち


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