わが大地のうた♪

NPOグリーンウッド代表理事:辻英之(だいち)が今、南信州泰阜村から発信する炎のメッセージと…日々雑感!

【山村の文化が色濃く残る】 ~2017年の終わりに~

2018年01月01日 | 泰阜村のソコヂカラ
昨年の大晦日の話になる。

盆暮れ正月が一番忙しい私たちの職場。
昨年最後の日は、冬の信州こども山賊キャンプのこどもたちがもちつきをしたりおせち料理をつくるそばで、若手スタッフや息子たちと、施設群すべての注連縄(しめなわ)をつくった。
今年、暮らしの学校「だいだらぼっち」のこどもたちと一緒につくたお米。
収穫の際にできた稲ワラが材料である。




村のおじいまの「魔法の手」には足元にも及ばないが、縄を「なう」一連の作業と、注連縄の際に使う「逆ない」の作業、そして注連縄は3束使うんだってことを教えた。
母屋の玄関を飾る大注連縄つくりは高2になる次男とチカラ作業。
毎年やっているからだろうか、次男に「違うよ、こうだよお父さん」と言われる始末。
腕力と握力の成長にも驚くばかりだ。
本来は大人4人がかりでの業である。
2人だけで作ったわりには良い出来栄え。
飾り付けは、キャンプのこどもたちが担当してくれた。
まあ、トータルで合格としよう(笑)




正月を迎えるにあたり必要なものは自分たちで創る。
泰阜村は昔ながらに大晦日が過ぎていく。
夕方からは、みんなで伝統行事の「お年とり」。
この村では「年越し」ではなく「年とり」という。
そしてこの「年とり」こそが伝統文化を色濃く残す行事なのだ。
村中の人がみんな、各家庭で「年をとる」。




「年とり」って何?ということだが、その昔とっても貧しかったこの山村で、大晦日の夜だけはなかなか手に入らない尾頭付きの魚を食べて、家族全員でひとつ”年をとった。
いわゆる数え年の考え方だ。
おもしろいのは元旦ではなく大晦日におせち料理を食べてしまって「年をとる」ということ。
今でもこの風習が息づいていて、大晦日の夕方は村中の家で、一家の大黒柱が「さあ、みんなでひとつ、年をとるぞ」と、尾頭付きの魚を食べることになっているのである。





私も尾頭付きの魚を食べて、冬の信州こども山賊冬キャンプのこどもとスタッフ家族みんなで、ひとつ年をとった。
そして、こどもにかかれば、伝統的な「お年とり」もパーティーになってしまう。
それでいいのだ。



今年は戌年。
年男。
気づけばもう4周り目である。

代表 辻だいち


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