中国貴州省で日本語教師

2007年春~2009年春、青年海外協力隊

卒論

2007年06月16日 | Weblog

昨日、今日と、卒論の口頭試験があった。後半は、指導教授の先生方と一緒に質問役をすることにもなり、色々な意味で面白く刺激的な2日間だった。

発表は全て日本語、教師たちの質問も全て日本語。さらにパワーポイント使用。
自分の英文科時代の卒論や、修論の発表を思い出すと・・・完全に負けている。

テーマは、日本語の格助詞や擬態語など中国人学習者が苦手とする文法項目から、日本文学から文化を考察するもの(源氏物語の平安貴族の衣装、渡辺淳一の失楽園と日本人の自殺)、日本の現代社会論(ニートの若者の意識、オタク族、漫画と暴力)まで、多岐にわたっていた。

私がいちばん興味深かったのは日本語と中国語の比較研究の類。
「経済」などの日本で造語されて現代の中国語に逆輸入された語にどんなものがあるのかを500語も収集した論文や、日本の四字熟語と中国語で共通するものの事例研究、親族呼称語の比較。いやあ勉強になりました。