昨日・今日と、めっきり寒くなって来た。落ち葉の量も一段と増えて、冬に向かって秋が急いでその役割を終えようとしているかのようだ。人間達も衣を一枚重ね、ストーブを掃除したり、コタツ布団を日に干したり。
この秋は新型コロナ感染防止で自由に行き来できなかったり、人と会うのを控えたりして、何となくいつもの秋の感触を味わえないままに過ぎそうだ。先週まではまだ少し暖かかったせいか、何となくまだ秋を味わう機会も残っているような気分でいたが、今週は一段と気温が下がり冬の到来のことに意識が向いてしまった。
何となく秋を盗まれたような気分で家の周りを歩くと、紅葉しきれないまま茶色く枯れたモミジの落ち葉が自分の気持ちを表しているように感じる。新型コロナの感染拡大が止まらず、これと言って納得できる合理的な抑制策も打ち出されない状況が続いている。このままで冬場を乗り切り、はたして来年は季節感の味わえる一年になるのか？という自問自答にも、明確に良い答えを思いつくことができない。そんなことだが、取り敢えずは来るべき冬をじっと耐える算段だけを考えることにしようか。
