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蔓延防止措置の延長

2022-02-16 | 日記

「蔓延防止措置の延長」が話題になって来た。蔓延防止措置を停止するか続けるか、という議論だ。そこでは、どちら側に立つとしても「そもそも蔓延防止措置は有効なのか」という問いに対する何らかの答えを突き付けられることになる。その措置が、どのように有効であるか、有効に働いたかの評価と感染状況の2つを突き合わせて、今後どうすべきかを考えるのが順当というもの。

 しかし、蔓延防止措置なるものがどこにどの様に有効性を発揮したかということに関して、客観的データに基づく評価がほとんど無いのではないかという疑いが浮上してしまう。措置の有効性の評価も、感染状況の推移も曖昧なままで、「措置の続行に社会が疲れているから止めよう」と言う意見と「何もしないで感染が再燃するとまずいから続けよう」という議論しかないのではないか。

 個人的印象は「今回の蔓延防止措置が第6波に与えた影響はほとんど無いのではないか」というものだ。感染の拡大がやや減速しているように見えるのは、結局のところ「拡がるだけ拡がってしまって、急速に拡大する余地が少なくなったから」、つまり「感染し易い行動、拡げやすい行動を取る人々への感染が拡がるだけ拡がって頭打ち」となっただけのことではないか、ということ。後は「それなりに感染防止を気遣っている人々」にじわじわと浸透して行くしかない。

 結局、一日の新規感染者数の減少は「感染拡大の終わり」ではなく、「これからはゆっくりと静かに拡大していく」という相転換が起きただけのことだろう。感染拡大は0に向かって収束していくのだはなく、まだしばらくは拡大し続けるというようにしか見えない。そこで、蔓延防止措置が有効だったならば続ければ感染が0に向かって収束していくことになるが、おそらくそうではないのではないか。但し、緩やかにでも感染が拡大する方向と分かっていながら、「何の措置も取らない」と言うわけにも行かない。また多少の「心理的効果」が望めるという。

 それならば、「蔓延防止措置の延長」というアナウンスだけして、具体的な「休業・営業縮小」措置は取らなければどうだろうか。感染を敬遠する人々は措置や宣言の継続如何に拘わらず、新規感染数が十分に下がらない限りは外出・外食・宴会などを控えるだろう。行政も何の措置も警告も発しないで見ていたと言われるわけには行かないだろう。相変わらず、措置の有効性を明確にするための包括的・大規模なデータ採取を行うつもりは見えていない。つまるところ、何となく「なんだかなぁ!」という形のまま、この状態を続ける気でいるのだろう。

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