愚ダメ記、真誤付き、思い津記

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駅構内の除雪は人海戦術

2022-02-08 | 日記

先日来の大雪で札幌発着の電車が全て運休になっていた。札幌駅の構内の積雪で線路が埋まり、除雪が間に合わないということらしい。テレビニュースの映像では、多くの作業員が出て手作業で雪を除けて線路を掘り出している様子が見られた。膝上まで雪に埋もれながらの人海戦術による除雪だ。それを見ていて、駅構内の除雪は未だに人海戦術だけなのか?と疑問が湧いてくる。

 大雪に埋もれた街での除雪風景のニュースでは、よく動力付き除雪機を運転する様子が出て来る。駅の構内では線路が混み合っていて、単純に雪を脇に飛ばせば良いというわけでは無いし、線路を掘り出す必要や、ポイント切替えや信号などに関する様々な突出物も埋まっているので、平らな駐車場の除雪と同じに考えるわけには行かないのだろう。しかし、昔のニュースでは良く見掛けていたラッセル車やロータリー車という除雪車の姿が出て来ないのが不思議だった。

 ニュース映像だから「人手に頼る駅構内の除雪風景」を強調するために、あえて除雪車の映像を出してないだけなのかも知れないとも思う。一方で、民営化に伴い資金状況に喘ぐJR北海道では、必要なだけの除雪車など除雪の機械や設備を揃えられないのかも知れないと心配にもなる。新幹線重視、大量輸送による利潤追求だけが重視される「民営化」で、果たしてこの先の日本の鉄道システムが維持できるのだろうか?と。否、出来るはずがない・・・と。

 多種多様な機械や技術を生み出して来た日本の鉄道で、駅の構内の線路の除雪で使える車両や作業車だけが未だに作れないとは思えない。「全て人手で行わなければならない」状況が続けば、人員削減に迫られ続ける北国・雪国の鉄道はますます積雪に耐えられなくなるだろう。感覚的には、数十年前に比べて、現在の北国・雪国の鉄道・交通網ははるかに脆弱になったと感じている。在来線での運航便数が激減した中で、運休による足止め客の人数も減ってはいるが、これからエネルギー削減を迫られる時代に、鉄道の大量輸送体制がこんな状態で本当に良いのか?という疑問が強くなる一方だ。

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