「2月12日はペニシリンの日」だそうだ。またもや、カーナビからの情報だ。「へ~、そんな日があるんだ」と調べてみると、それは英国でペニシリンの臨床実験に初めて成功した日(1941年)だということが分かった。1941年と言えば、第二次世界大戦で独ソ戦争が始まる直前、英国はナチスドイツに追い詰められ都市部に爆撃を受けていた頃である。
英国では、そんな敗戦の雰囲気が漂う中で「世界初の抗生物質による感染抑制の試み」が成功していたというわけだ。世界初ということは、もちろん敵国を含めて戦争に参加していたどこの国も未だ持ってない「細菌感染への強力な対抗手段」を、英国だけが手にしたということになる。数学を応用した暗号解読法、敵の航空機を探知するレーダー網、抗生物質による傷病兵の治療、という「戦いに備える3種の神器」を英国がすでに開発・実用化してたということに、今更ながら英国の実力を感じさせられる。