台風８号

日本のはるか東方の海に台風８号が発生したという。緯度は沖縄・奄美大島と同じくらいで、小笠原諸島のはるか東の海だ。それでも通常より北で発生したように感じるが、変わっているのはその予想コース。屋久島の緯度を過ぎたあたりから、西に向かって日本列島に近づくと予想されている。

　沖縄あたりまで西向きに進み九州の南で東にコースを変える台風はよく見て来たが、関東地方に向かって東から西向きに走って来る台風はほとんど知らない。しかも関東をかすめるのではなく、関東から新潟方面に抜けると言うから尚更だ。

　地球温暖化のせいなのか、台風の発生地域が北に移動して来ている気がしてならない。通常の台風発生と進路を緯度で5度から10度上にずらした感じだ。今後このような台風のパターンが常態化するのだろうか？台風のコースが変われば、被害を受ける地域も被害の内容も変わって来る。台風の強度だけでなく、異例のコースを辿る台風が、これからは驚異の一つとなるのかも知れない。