バスケットボールの男子日本代表が、強化試合で格上のベルギーを破った。前回、八村選手を欠いた試合では、ゲーム終了間際の同点からラストシュートを入れられて敗けたが、今回は20数点の差をつけて勝利した。今回の八村選手の得点が24点だから、2試合通じて見えて来たのは、まさに八村選手の得点力の分だけ日本チームがベルギーを上回っているということなのだろうか。
世界ランキングで数位だけ上位にあるベルギーに勝ったわけだが、その上には中国や韓国もいる。サッカーのプロ化、そしてJリーグ1部を頂点としてアマチュアからプロまでが切磋琢磨する状況が造られてから、日本サッカーが飛躍的に実力を伸ばしたように、日本のバスケットボールも今回のオリンピックを契機として強くなって行って欲しい。
今回の日本チームには米国NBAの現役選手が2名と豪州のプロリーグの選手が1名が参加する。サッカーでJリーグ誕生後に欧州リーグで現役で活躍する選手が次々に出て来たように、バスケットボール界でも日本からNBAに入って活躍する選手が増えて欲しいものだ。世界の頂点のバスケットがどんなものかを肌で身体で体験し、それを日本のバスケットボール界に伝えることで、何となく頭打ち感のある日本でのバスケットボールという競技が、また新しい成長の方向性を見つけて行くのではないかと期待する。