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エネルギー基本政策

2021-07-21 | 日記

日本のエネルギー基本政策を議論するための原案が明らかになった。脱炭素「電源」は6割を目指し、その半分強を再生可能エネルギー(太陽光発電などの自然エネルギー)とするが、その残りは原子力発電を当てるという。原子力エネルギーは全体の25%程度に引き上げるということになる。

 太陽光発電に関して、単位面積(1㎢)当たりの発電パネルの量では日本は世界でもトップクラスになったという。山地が8割以上を占めて平らな場所の狭い国土でこれ以上大きく増やすことは出来ず、以後は建物の屋根に出来るだけ多く敷き詰めるしかない。風力発電にしても、世界の中でそれほど大きな発電力を望むことは難しそうだ。

 かと言って、原子力発電を増やすとなるといくら何でも使用済み核燃料・廃棄物の処理方法を確立する必要があるだろう。すでにこれまでの発電で出た使用済み核燃料も保管の限界が来ている上に、今後の原発廃炉で出て来る廃棄物などの廃棄場所すら決められない状態にある。再処理してプルトニウム保管料を増やすことも、国際的な容認が得難くなると想像される状況だ。目の前の楽な解決法は一見解決できるように見えて、それで乗り切れるのはおそらく長くても20~30年くらいの事だろう。いずれにしろ日本はウランの豊富な資源国では無いのだから。

 日本に豊富な自然エネルギーと言えば、地熱エネルギーしか考え付かない。日本が大きなエネルギーを使い続けたいと考えるなら、この地熱エネルギーを有効利用する方法「地熱発電」を開発・発展させるしか無いのだろうと思う。温泉の観光資源が変化することを怖れて地震大国のあちこちに原発廃棄物を増やし続けることを選ぶのか、地熱エネルギーの開発で温泉・観光資源の変動の可能性を受入れるか、いずれはその選択を迫られる時期が来るように思えてならない。

 あるいは、大気から固定した量だけの化石燃料を使う社会、大気の二酸化炭素を増やさない生産量に留めるリサイクル社会への転換、つまり使用エネルギーの縮小への道を選ぶのか。2050年までに方向も決められず右往左往するだけの日本の姿、そんな ”妄想?” が頭の中で膨らんでしまう。

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