愚ダメ記、真誤付き、思い津記

日記?趣味?妄想?

小池劇場?

2021-07-06 | 日記

東京都議会選挙が終わった。選挙期間中に一時入院していた都知事が、選挙終盤に退院し投票日前日にいくつかの選挙事務所や候補者の激励に回ったこと、その姿がマスコミに報道されたことが、都民ファーストの会の当選者を増やしたのだという。政府・与党の目論見が達成できなかった原因の一つとして、議論されている。

 何十年も選挙を取材して来た専門家たちがそう言うのだから、確かに都知事・小池百合子氏の投票日前日の行動にはそのような効果があったのだろう。しかし、その小池氏にしても都のコロナ感染対応策が多くの都民から高評価を受けているわけでは無い。オリンピックに関する言動についても必ずしも、都民の大きな支持を得ているわけでもない。その都知事が、1日だけ、それも全選挙区ではなく10近い選挙区を一回りしただけで、多くの都民の投票にそれほど大きな影響を与えたとは、どうしても思えない。

 都議選の投票率は42~43%だったというから、過半数の有権者は投票していない。結局は、その少ない投票数の中で見れば、都知事・小池氏の影響を受けた票数が意味を持っていたという事だ。「政治は票だ」とも言うから、それも重要であるとは思うが、ことさらに「小池劇場」などと聞かされると、日本という国も随分と小さなつまらない事でその行先が決まってしまうような国になってしまったのかな?とがっかりした気分になる。コロナ・パンデミックが終わり、オリンピックが終わり、その後に来る時代の日本の首都として「将来の東京があるべき姿」など、まるで議論にも上がらなかったようだ。

 将来、その「将来」が現在になった時に、またもや「いつの間にかその日が来ていた」と言って、泥縄式の対応を繰り返すことになるのだろう。過半数が投票していないという事は、ある意味「成り行き任せで良いか・・・」と考える人が、過半数の「架空の議席」を握っているのだから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする