劇場版「鬼滅の刃」というのが大盛況なのだそうだ。「千と千尋の神隠し」の興行収益の記録を塗り替えたのだとか。新型コロナ問題で今年の映画館・映画収入はかなり落ち込んだと聞いたが、規制の緩和や社会の雰囲気の変化で人出が増え賑わいが戻りつつある証しのようにも見える。一方では、いろいろな規制や気分的制約が残る中では、映画鑑賞が比較的選択肢になり易かったのかも知れないとも思える。
いずれにしても、記録的な興行収益を上げているのいうのだから大した映画なのだろう。自分としてはあまり興味を引かれていないのだが、世の中を盛り上げる方向の「記録的な出来事」は、社会全体にとっての「勇気付け」になるかも知れない。確かに、まだ新型コロナ感染拡大の危険性が減少したわけではないし、人が集まる所では感染リスクが上がることも確かだろう。それぞれの施設や利用者が気を遣い、手間を掛けて感染防止に取り組んでいても、何処かで確率的に感染が発生することがあり得るし、今はそれを批難できない状況にある。
特定のケースだけ避けようと願うのも良くないのかもしれないが、今しばらくは「映画館での感染拡大」が起きないまま、皆が楽しめるようにと願う。少しずつでも、世の中の活力が蘇っていることを感じていたい。