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10月1日、衣替え、中秋の名月

2020-10-01 | 日記

今朝、車のラジオで「衣替え」という言葉を聞いた。10月1日は衣替えの日で、かつて制服を着ていた中学・高校生時代には、この日の朝、突然、全員が上着を着用し登校していた姿を思い出した。でも、今朝の通りすがりに見かけた高校生は白いワイシャツ姿、最近の学校は昔のように衣替えを強制しなくなったのだと悟った。

 それはそれで良いこととは思いつつ、何となく、昔見た衣替えの朝の登校風景が懐かしく思える。一日前の下校時は白い夏服、それが次の朝にはまったく異なる濃紺一色の生徒が並んで歩く。女子も男子も少しだけ違って見えて、何故か同級生が急に少し大人びたように感じた朝だった。「季節が変わったことを明確に意識した朝、その感触は残したい」という思いを抱きながら、今の白いワイシャツ姿の横を通り過ぎた。

 そして夜は、「中秋の名月」が空高く輝いている。今年は旧暦の8月15日が今日に当たるそうだ。雲一つない青空を残し稜線に沈んで行った真っ赤な太陽が地球の裏側からこの月を照らしているのだ、と思いつつ月を見上げた。夜空の真ん中に白く輝く満月は、赤みを帯びた火星だけを従え、夜を占領している。

 ベランダに軒の影が出来るほどに明るいこの月光は全て太陽の光の反射なのだから、太陽の光とは何と強いものかと思い知らされる。反対に月の夜空には地球が光っていて、月を挟んで太陽と地球が一直線に並ぶ日には月の夜空の中央に地球が青く明るく輝き、その青い光で月の地面に影を作るのかも知れない。そんな光景をふと想像した時、地球がこの上なく美しい宝石のように感じられた。

 

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