2023年度<合格体験記>(24)(15:30~16:30)(富士山)( スペイン語)
●スペイン語(無料動画利用者、無料教材利用者、<傾向と対策シリーズ>利用者、<2次セミナー>利用者)
【1】受験の動機
スペインに11年間滞在の経験があり、自分のスキルを副業に活かしたいと思っています。本業は製造業ですが、MICEという側面でも海外のお客様のアテンドはどの業界でも必須になってくると思います。その先駆けとなりたいと思い受験を決めました
【2】第1次試験対策
(1)<スペイン語)(免除)
2022年受験し不合格となりました。2023年度は DELE C1 合格の Diploma を以って免除となりました。
2022年は先んじてDELEの試験を受験しており、全国通訳案内士試験の願書締め切り時点ではDELEの結果待ちでした。
結果の通達が間に合わなかったため外国語としてスペイン語も受験することになりましたが、直後にDELE C1合格の通知が届いたため、外国語の勉強に割く時間は全て他の科目に振り分けてしまいました。全くの油断でした。通訳案内士試験の外国語は「通訳案内の現場」に通用する外国語が求められるのですね。一般的な外国語能力試験とは違うことを痛感しました。しかし時間を振り分けたことで他の科目はおかげさまで合格することができました。
2023年はそのDELE C1の合格を持って免除を勝ち取りました。
純粋に語学のスキルで通訳案内士の外国語一次筆記試験を突破したいのであれば、各外国語試験の合格証を持って免除を受けるやり方もあると思います。各外国語の試験は年に複数回のチャンスがあるケースが多いですが、通訳案内士試験は年に一回です。
※スペイン語のDELEの試験の場合、注意が必要です。
C1レベルのDiploma(免状)が求められますが、Certificacion(合格証明書)では免除を受け付けてもらえません。通常 Certificacion を受け取るまでは3ヶ月程度ですが Diploma の場合、なんと1年以上かかります。2年ががりになることも覚悟が必要です。
普段の基礎的な外国語の勉強法としてはPODCASTを使いスペインのニュースをシャドウイング、また現地の新聞デジタル版を購読しリーディングなどをしました。
(2)<日本地理>(免除)(2022年合格)
教材は三修社「全国通訳案内士試験 合格!対策 地理」4, 5周くらい読み込み。都道府県別のトピックス(世界遺産、景勝地、史跡、グルメ、特産品、など)をノートに整理。
過去問は常に80点以上を取れるようになるまで繰り返し。特訓1800題はこの訓練に非常に役立ちました。
(下記を利用しました)
<日本地理>の傾向と対策<資料>
<特訓1800題>を使い倒せ!
(3)<日本歴史>(免除)(2022年合格)
教材は三修社「全国通訳案内士試験 合格!対策 歴史」4, 5周くらい読み込み。原始時代から令和時代までの出来事や重要人物を地方、アジア、世界と比較しながらのーと年表形式で整理。
過去問は常に80点以上を取れるようになるまで繰り返し。<特訓1800題>はこの訓練に非常に役立ちました。
(下記を利用しました)
<第1次筆記試験問題>
<日本歴史>の傾向と対策<資料>
<特訓1800題>を使い倒せ!
(4)<一般常識>(免除)(2022年合格)
過去問を中心に勉強しました。特に<特訓1800題>(文字データ)は非常に役立ちました。
(下記を利用しました)
<第1次筆記試験問題>
<一般常識>の傾向と対策<資料>
<令和5年版(2023年版)「観光白書」>(ハイライト版)
<特訓1800題>(文字データ)
<令和4年版(2022年版)「観光白書」>
(5)<通訳案内の実務>(免除)(2022年合格)
教材は三修社「全国通訳案内士試験 合格!対策 実務」4, 5周くらい読み込み。
(下記を利用しました)
<第1次筆記試験問題>(2015年~2022年)
<第1次合格体験記>(2019年~2022年)
<最終合格体験記>(2018年~2022年)
【3】第2次試験対策
●試験官の特徴
①日本人試験官の特徴:
30代から40代くらいの男性。丁寧な感じ。
②外国人試験官の特徴:
40代くらいの男性。クセのないアクセントからおそらくスペイン人。
●試験官からの注意事項など
メモは可。持ち帰りNG。通訳案内士として受け答えするように。
●プレゼンのテーマ
①雑煮
②厄年(予想的中!)←これを選択しました!
③ヘルプマーク
「日本的事象英文説明300選」にはないテーマでしたが「英語で紹介する日本辞典」から簡単な定義を説明するセンテンスは作ってあり、それが出たのはラッキーでした。即座にそれを選んだのでそれ以外の2つが頭に入りませんでした。しかし定義の文言だけで30秒ももたず、階層的に膨らますのが難しいネタだと喋り始めて思いました。あとは思いつくまましゃべった感じです。結局ぐだぐだと1分20秒くらいまでは引っ張って終わりました。短く終わってしまった分その後の質疑が多めだった気がします。
●プレゼンの後の試験官との質疑応答
(試験官) 厄年には一体何が起こるのか?
(私) 既に若者ではなく、体に変化が起こり癌などの病気も増える。(男の25才、女の19才はそうとも言えないがメインの厄年の42才や37才を想定して)
(試験官)あなたはお祓い(purificaciónと訳した)に行ったのか?
(私)行っていない。
(試験官)なぜ?
(私)それは迷信と考えているから。
(試験官) それならなぜいく人がいるのか?
(私) 迷信とわかった上で伝統としていく人が多い。
結局通訳案内士として持っていくべきオチ、外国人旅行者の行動のモチベーションに辿り着けなかった感じです。
●外国語訳の日本文
富士山は多くの登山者が訪れる。しかし富士山には、転倒や落石の危険もある。コロナによる制限がなくなり登山客が急激に回復している。
(すみません。もっと長いセンテンスでした。訳し終わると同時に時間ですと言われました。ギリギリでした)
●<条件>
個人旅行の夫婦。50代?。富士山は初めて。富士山のあとは中山道の妻籠を訪れる予定あり。今日は山小屋に泊まって明日頂上に登り下山の予定。
山小屋は大混雑しており人は床に雑魚寝している。
●<シチュエーション>
奥さんが雑魚寝の状況に不満でなんとかしてくれと言っている。
●<条件><シチュエーション>に対するあなたの回答
ご心配は理解しました。しかしこういう状況も含めて、人と人の距離が近いのも日本文化です。ご理解いただけないでしょうか。」
(ここで奥さんのプライバシーへの心配に配慮する一言を落としてしまったのは失敗でした)
●試験官との質疑応答
(試験官)今(夜)山頂に行ってしまうことはできないのか?
(私)お勧めしません。夜は転倒することが多く、他に歩いている人も少ないので何かあった時にリスクが高いです。
(試験官)そうか...(不満そう)
(私) 今夜はまず山小屋に泊まって明日の早朝に山頂に行きましょう。この時期であれば6時には陽が上りますので朝5時に出発すれば日の出が見られます。(勝手に想定)
(試験官)それはいいかも。でも山小屋には何かアクティビティはないのか。
(私)あいにく山小屋には最少限のものしかなくアクティビティらしいものはありません。
(試験官)しかし退屈だな。なんとかならないか...
(私)他の日本人登山者とコミュニケーションしてみるのはどうですか。
(試験官):できるかな。
(私)私が通訳します。(ここで面接官が反応)
(一応最後のオチらしいところには行けた気がします。質疑の最初からそれとなくそこに誘導されていかもしれませんが。なぜもう少し魅力的に、友達を作って帰るという忘れられない体験を提案できなかったか、少し後悔です)
●ご自分の勉強法
・「日本的事象英文説明300選」のスペイン語版をベースに、テキストでプレゼンの核を作る。足らないものはその他の資料から借用。
・それを冊子にまとめると同時にPDF化しスマホに落とす
・冊子の内容を読み込むのと同時にPDF化の読み上げ機能を使ってシャドウイング
・外国語訳のトレーニングは他にも新聞デジタル版のコラムの一段落を読み上げ機能を使って聴き取りそれを1分以内に翻訳(私の場合朝日新聞の天声人語。だいたい試験本番と同じ程度の文章量)。これは常に続けています。
・プレゼン、外国語翻訳の読み上げの練習はスマホでムービーを自撮りし、時間の感覚を身につけるのと同時に視線の動きをチェック
(下記を利用しました)
2023年度<2次セミナー>(YouTube)
英語第2次口述試験対策<特訓セミナー>(YouTube)
「日本的事象英文説明300選」
「日本的事象英文説明300選」の音声ファイル(無料)
「日本的事象英文説明300選」の出題実績(2006年度~2022年度)
「日本的事象英文説明300選」<鉄板厳選128題>
「日本的事象英文説明300選」のスペイン語版
2023 年度第2次口述試験<出題予想問題><決定版><厳選125題>
<プレゼンテーション・外国語訳>質疑応答予想問題60題
<合格体験記>のまとめ(2018年度~2022年度)
<2次レポート>のまとめ(2018年度~2022年度)
ガイドマニュアル(富士・箱根ツアー、日光、鎌倉・横浜ツアー)
2023年度<模擬面接特訓>受講の感想のまとめ
2023年度<直前2 週間の合格必勝法>特別講習会の感想のまとめ
2023年度<合格の方程式>特別講習会の感想のまとめ
ハッピー・ガイド・ナビ(Happy Guide Navi)(第2次口述試験攻略法)
2022年度第2次口述試験の概要
第2次口述試験問題(その1)(2013年度~2015年度)
第2次口述試験問題(その2)(2016年度~2020年度)
第2次口述試験問題(その3)(2021年度~2022年度)
<外国語訳問題>の後の<質問の類型>
<プレゼン問題>(2013年~2022年)(366題)
<外国語訳問題>の出題分析
<模擬面接特訓>
【4】メルマガ、動画、教材、セミナーなどで役に立ったこと
非常に役立ちました。「日本的事象英文説明300選」を元に自分なりの冊子を作りました。また自分は参加しませんでしたが皆さんの<模擬面接特訓>のレポートや<2次セミナー>の動画は試験対策に多いに役立ちました。
【5】ご意見、ご感想、ご希望
無料でここまで提供していただき本当にありがたいです。合格という形でご恩に答えられて安心しました!
【6】今後の抱負
お客様が求める以上のプラスアルファを提供できるガイドになりたいと思っています。今後ともハローのイベントにはおりをみて参加させていただきたいと思います。
【7】我、かく戦えり!
●私の<1次合格体験記>
●私の<2次レポート>
以上