京都市の通訳ガイド、試験的実施 今夏本格的に導入へ
京都市などは6日、市認定通訳ガイドによる英語ガイドツアーを、世界遺産・二条城(同市中京区)と京都迎賓館(同市上京区)で試験的にスタートした。増加する外国人観光客に、きめ細かな観光案内をしていこうというもの。今月24日(土日を除く)まで試験的に実施し、今年夏ごろから本格的に導入する予定という。
通訳ガイドは、昨年度から始まった市独自の認定通訳ガイド「京都市ビジターズホスト」の第1期生。本来、有償での通訳ガイドは国家資格の「通訳案内士」の取得が必要だが、市では国の特区制度を活用、市内の通訳ガイドができる独自の認定制度を設けた。
この日、二条城ではニュージーランドやオランダなどの外国人観光客約10人がガイドを利用。4人の通訳ガイドが、二の丸御殿や御殿正門の唐門などを案内し、大政奉還にまつわる歴史や、うぐいす張りなどの見どころを丁寧に英語で説明した。
二条城ではこれまで、6カ国語対応のオーディオガイドのみだったが、ニュージーランドのシェフ、ロバート・エッセンバーグさん(34)は、「オーディオガイドではなく、歴史をよく知る人から案内してもらう方が分かりやすい。うぐいす張りなどが興味深かった」と話した。
通訳ガイドの第1期生は約550人の応募者の中から書類審査や面接などで選考され、昨年2~7月の半年間、研修を受けて就任。英語と中国語ガイドの計56人がいて、研修では文化財の専門知識のほかに、京都検定2級を取得するなどしたという。
第2期生も今年2月から研修が始まっている。
●ソース(産経ニュース)(2017.2.7 07:03)
http://www.sankei.com/region/news/170207/rgn1702070008-n1.html
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