Sydney Yajima


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津波

2009-07-13 00:00:47 | オーストラリア資源
サブプライムローンから始まり、リーマンブラザーズ そしてGM,クライスラーの破綻と続いた現在の状況を 津波に例えると分かりやすい。

地震が起こる。これが、第一次被害である。
アメリカの金融危機としよう。

震源地はウォールストリート。

地震の規模は、今まで人類が経験したことが無いほど 大きい。

震源地から出来上がった津波は、盛り上がりながら周囲を飲み込んでいく。すぐに津波の被害が出るのは、日本や中国のような製造業を生業としている国だ。モノガウレナイ・・・これが、第二次被害。今、日本や中国はこの真っ只中にいる。在庫を抱えて、国内需要を喚起するか、無理やりに穴を掘ってでも、雇用を作るかという選択でしかなく、また円高に恐怖に震えながら・・・逆に言えば、いつ、米ドルの超がつく暴落がやってくるのか、戦々恐々としている。これがいまだ。
米ドルは、今日明日にでも暴落しても不思議ではない。
なにしろ、印刷してばら撒いた紙幣は、世界中に大量に積み重なっている。その紙切れは、いつか暴落する。それは、いつなのか? ということ以外は、多くのエコノミストの意見も、同じである。これは、すでに決まったことなのだ。

中国が抱えている米ドル資産が暴落するのは、日本の抱えている米ドル資産が暴落することと同じであり、つまり世界の通貨 米ドルというルールを変更するわけだ。インフレ率が高くなるので、米ドルの暴落とともに、アメリカの金利政策は、根本から崩れる。

第二次被害を受ける日本は、アメリカの震源地よりも長い期間苦しむことになる。なぜなら、アメリカが立ち直るまでは、輸出はできないという落とし穴にはまるからだ。むろん、中国にも同じことが言える。中国の場合は国のサイズが大きい分、一度その落とし穴に入ったら、這い上がるのに、相当の努力をしなければならないだろう。国際金融からは、信用を失った後、借り入れも難しくなるので、中国の再建は、その分遠のくはずだからだ。

さて、第三次被害は、オーストラリアなどの資源国が蒙ることになる。現在のオーストラリアは、まだ非雇用率も、そこまで悪くないために、まだまだ、景気後退の局面には入っていないとし、他の国に比べても、まだましだと、言っている。だが、それは、単に、まだ津波が来ていないだけだ。第三次被害はじわじわと来ている。オーストラリアの被害が深刻になるころには、世界は暗黒の真っ只中と言うわけだ。

毎日のオーストラリアの市況の様相を伝えているのは、今、その深刻な津波がどの程度 オーストラリアに近づいてきているのかを、知るマイルストーンになるからだ。




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