Sydney Yajima


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東芝の不正会計

2015-07-10 20:29:06 | 経済
東芝が不正に利益を上乗せしたことで、4人の社長や副社長が辞任した。
金額は1200億円程度なので、東芝全体としては、大したことではない。
東芝に対して、損害賠償を求める集団裁判が起こっている。
これは、大きな損失をさらにかさ上げすることになるだろう。
東芝は、あまりいい製品を作らなくなった。
理由はいくつかあるが、特に大きな理由は 本当の技術のある社員や、新しいイノベーションを粘り強く育てていくための、長期の投資などが、会計ではすべて無駄に見えたため、切り捨てられたことによる。

通常 利益を底上げする会計方法がとられるのは、エージェンシー セオリーと呼ばれる理論で 特に 欧米では CEOが会社の利益によって ボーナスが変わってくるので、無理にでも利益を上げようとする。
例えば 日本でも似たようなことが行われている。
派遣社員などもその例で、なるべく 社員奴隷を安く使い、それでも高ければ、より安い海外の労働市場から奴隷を雇う。
正社員数を極力減らす。
というものだ。

だが、日本の場合 そうすることによって、CEOの給料が上がることはない。
彼らは純粋に会社のためにやったというところが、不思議な日本の会社の風土だ。
私はこれを 欧米のエージェンシー セオリーよりももっと分かりづらくしている 日本の風土病のような気がしている。
さらに言えば、
日本の風土病のなかには、お互いを信頼しあうというものが、ある。
もちろん、それがスムーズに行われればいいのだが、信頼というものは、丸投げで成り立つものではない。
特に、海外との取引を行う企業にとって、外国企業と 信頼関係で事業を構築しようとしてはいけない。
カミソリのようにとがった契約にのみ 構築できる。

あるいは、もし、そのような契約がなかった場合、絶対的に有利な 裏の力をもつ必要がある。
裏の力とは、たとえば、今回の東芝の会計を明らかにした勢力だ。
その勢力は、東芝の原発プラントとそのやり方、また、経済性を優先させて 安全性を二の次にすることに対して、何度も警告をしてきた。
にもかかわらず、東芝は目先の経営を重視し、やがて、多くの失敗を起こしたのが 3・11だ。
当然三菱なども、その責任がある。
東電の責任は言うに及ばずだが、原発を長期にわたって推進するには、絶対に事故をおこしてはならないという大前提があるのだ。
彼らは、失敗した。
失敗者には、ペナルティが課される。
それは、様々な方法で数年かけて行われる。

これらはすべて、契約以外の見えない力を持つ者たちによって行われるのだ。
例えば、なにか逆らったり、うそをついた人間がいたとする。
さて・・・どうするだろうか?

この人間を仮に ミスターXとする。
Xが、どこに住み、どのような事業を営み、その弱点は何かを徹底的に 一つ一つ調べる。
メーンバンクを調べ、そのバンクの関係者に自分のコネクションを使って、アプローチするのは初歩的な段階だろう。
やがて
調査した結果、正確なアナライズに基づき、最小の力で最大の効果が得られる攻撃を繰り返す。
いずれ、本人が、「もしかしたら・・・」と思い始めたときは、大体 すべての歯車が彼を落とし込むようになっている。というものだ。


ところで 私は、奴隷という強い言葉を何度か使った。
だがそれには理由がある。
なぜ、奴隷なのか?

続きはGSMにて

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