Sydney Yajima


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スパイの暗躍

2013-07-04 17:38:55 | 政治
中国徐州
北西部にある片田舎である。
そこに1969年に4人姉妹の三番目に生まれた少女は、幼少時代から優秀でなにをやっても、うまくこなした。
背も高く モデル並みの体型に恵まれた。
バレーボールをこよなく愛した高校生活を送り、大学では薬学部を専攻した。
父は出稼ぎの職工であったため、家にはほとんどいなかった。

1988年 彼女は薬学部をさっさと辞めてしまい、カリフォルニアへ渡る。エール大学では経済を学び、優秀な成績でMBAを取得した。

ここから、彼女の人生は変わる。
ここまでの彼女の人生は、けっして裕福ではなかった。
だが、のし上がるためのあらゆる資質を彼女は ひとつ残らず身に着けていた。

学歴だけではない。
ありとあらゆるものを 自分の身に着けるための努力と、精力 そして ハングリー精神である。

彼女には、しかし彼女の夢や希望をかなえるために強力なスポンサーが必要だった。
そして、祖国、中国のためになることが、彼女と彼女の家族の未来にとって 最重要事項であることを、聡明な彼女はよく理解していた。

祖国、中国はこの女性を必要としていた。
1990年代の中国は、天安門事件や香港返還で、ピリピリしていた時代だ。
英語の出来る中国人。
祖国に家族を置いている いわゆる人質の取れる中国人。
さらに中国のために命がけでミッションに関ることのできるスパイを、教育する必要があった。

白羽の矢は、この女性に立てられた。

彼女は、ある日、ファーストクラスに乗り、(たまたま)乗り合わせた隣の老人と 結婚することになる。
その老人こそが、メディア王と呼ばれる男であり、世界のありとあらゆるところに瞬時に通じることが出来るだけでなく、世界の景気や経済を一番最初に知ることの出来るパスポートを持った ユダヤ人であった。

彼は、為替や国際情勢を知り尽くしており、それだけではない。
世界のあらゆるところへ、様々なネットワークを通じて、大統領やイギリスの首相であっても電話で会話できるほどの力を持っている男であった。

この男が三番目の妻に選んだのが、この中国人の女性であった。
ただ、彼は、香港のパーティーで再会したときには、すっかり 年甲斐もなく舞い上がってしまっており、やや痴呆の始まった老人特有の焦りが、彼を老いらくの恋へとのめりこませていった。

もちろん、この中国人女性の計算どおりであり それは、中国情報部にとっては、諸手を挙げて喜んだ「成果」であった。

これは、フィクションではない。
現実の話だ。
ここで、実名は伏せておくが、続きはGSM内で、実名を使って続けたい。





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