イスラム国

イスラム国のことが、よく理解できていない人が多い。

これは、すなわちアラブ人のことが理解できていないということにつながるかもしれない。
アラブ人は、多岐に渡る。
共通しているのは、血が上りやすいということと、家族をとても大事にするということだ。
また、名誉欲が強く、自己主張も強い。
特に、男性はゴールドで身をまとうことで、裕福さを示し、あるいは、家族の自慢をすることを好む。

その中で宗教的なことが、入り込み、話は複雑になる。
アラブ人の共通の敵は、イスラエルであり、ユダヤ人である。
つまり、ユダヤ人を悪く言うことで、彼らは一体感を出す。
しかし、内情は、自分だけが一番であり、一番である自分だけが偉いのであって、他のファミリーはすべて見下すべきものだという信条に近いものを持った人が圧倒的に、多いのである。

そういうアラブの人々に、アラブの春という風を送り込んだ。
それが、インターネットであり、アラブの春は瞬く間に、中東に広がり、多くの政権を失墜させただけでなく、混沌の中から、我こそは馬賊の帝王になり上がる。と決めた人々が、ファミリーやごとに集まり、そして、今のイスラム国ができあがったのである。

イスラム国は、統治能力などない。
なぜなら、バラバラであり、言うなれば、戦国時代の様相なのである。

そんなアラブは、今後お互いの殺し合いを始めることになる。

山口組

驚いた。
日本の山口組は、８兆円の収入があるらしい。
世界で第一位の規模だ。
８兆円といえば、タイの国家予算にあたる。
日本の防衛庁の予算でも、５兆円程度だ。
つまり、山口組の収入で、すっぽり日本の防衛庁を賄えてしまうことになる。

そんな馬鹿な話が、あるだろうか？
私は、この数字が、とんでもない嘘ではないか？
と思った。
思いながらも、はて？

まさか、米国経済誌　フォーチュンともあろうものが、適当なことを書くはずはないだろうし、マネーロンダリングを調査している米国のことだから、山口組の金の流れもつかんでいるはずだ。
しかし、８兆円といえば、東京都をすっぽり賄えてしまって、お釣りがくるのだ。

資金源は、売春やドラッグ、みかじめ料や、斡旋業　・・・それに金貸し、不動産なども入るだろうし、最近はIT企業や、あるいは国際株式取引にも手を出している。国際的になっているので、たとえば、東ヨーロッパから、白人女性の売春婦を日本に連れてきたりもするだろう。

だが、しかし、８兆円の管理をするとなると、あるいはそれだけの収入を常に確保できるだけの、ビジネスとなると、いかに違法であっても、ずば抜けた管理能力が必要だ。
やくざの高学歴化が、話題になっていたが、たしかに、そうなんだろう。

やくざ　といえば、昔は斬りあいや、撃ち合い　博打に女、そしてドラッグなどの昭和の古ぼけたものだと思っていたが、どうやら、それは大きな間違いであるらしい。
常にアンテナを磨いた　ビジネス集団でなければ、８兆円などという収入は稼げないからである。

しかし、古いタイプのやくざは、今はもういらなくなっているような気がする。
多くの古いタイプのやくざは、貧乏で、高級車に乗ることもできないのが、たくさんいる。
高級車といっても、高々、５００万円程度の車だが、それさえ乗れないのなら、やくざなど辞めたほうがいいだろうし、まして、「はり」で生きている世界の人間が、まさか、レンタカーに乗って組の寄り合いに来るようになったり、中には、生活保護、果ては指がないからと　障害者手帳をもらってなんとか、生きているのなら、もう、チンピラですらない。

これからのやくざは、表面は堅気のようであり、しかし、やるときはやるという度胸と　人間を動かせる器量を持っていなければならないはずで、しかし、そういう資質を持った人間だったなら、何もやくざを稼業にしなくても、十分　どんな世界でも通用するはずなのである。