Sydney Yajima


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救世主

2009-06-25 20:28:16 | Weblog
OECDによると、オーストラリアは、一番最初にリセッションから抜け出せそうだと 6月の記録から割り出した結果を発表した。来年には2.4%の成長さえ望めると言う。もちろん、オーストラリアはその結果を歓迎し、もはや、世界恐慌とオーストラリアは無縁の話だという論調まであるほどだ。

だが、私自身はこの数字の裏側には、あくまでの中国頼みだと思う。つまり、今のように中国が経済成長を続けられる限りという条件付だ。中国はいずれ失速するという意見も一方ではあり、そうなると、資源輸出頼みのオーストラリアの経済には、影がでるはずだ。

世界は、今、方向性を探している。

何時の時代にも、何がしかのブームが来る。
ブームとは、流行のことで、それは、ITブームであったり、日本の不動産ブームであったり、石油価格ブームであったり、あるいは、ゴールドブームであったり、もしかしたら他のブームであるのかもしれないが、必ず、なにがしかのブームがやってくる。

ブームというものは、いずれ終わる。

それは、大きなブームであっても、小さなブームであったとしても、必ず、ある期間を過ぎると、冷めてしまい、終わる。

時には、ブームには、大げさな仕掛けがある場合もあり、その仕掛けには、様々な思考と思惑が入れ混じって、化学反応を起こし、火がつく。

ブームにはネガティブなブームの場合もある。例えば、景気後退のブームということも、今は言えるかもしれない。

投資を芸術に例えると、ブームの始まりは、利率とマネーサプライである程度制御できるか、あるいは過熱できると考えられてきた。マネーサプライは絵を描くキャンバスのようなものであり、利率は筆だ。そして国々の思惑が、絵の具となり、色をつける、あるいは美しいハーモニーを描き、時には、醜い戦争を起こす。出来上がった絵は、遠くから眺めるとそれなりに理屈のつけられるようなものに出来上がっていることが多く、これを経済という。経済学者は様々に描かれた過去の絵を、もっともらしく話す評論家のようなものである。鑑賞眼はあるかもしれないが、彼自身が絵を描くことはできない。

しかし、あまりにももっともらしいことをうまく言える評論家がでると、「もしかしたら、この評論家にも うまい絵が描けるんじゃないか?」と人々は期待し、連邦準備銀行などの重職に就けてみたりする。むろん、失敗する。絵は、大学のいいところを出ようと、出まいと、成績が良かろうと、悪かろうと、関係ない。描ける人には、天から与えられた才能がついている。それが、日本では田中角栄という首相であっただろうし、彼のような才能は、大学で腐れ経済を勉強して、それを絶対だとあがめている輩には、まず、真似出来ないだろう。

ところで・・・
ブームには時間という流れが常にあるから、一般の芸術と呼ばれるものよりも、さらに次元は高く4次元の世界でもあるといえるかもしれない。

つまり、4次元でものを考える人間にとって、これはとても楽しい芸術なのだが、3次元で考える人にとっては、謎になる。平面で描く絵が二次元であり、立体の彫刻を三次元とするなら、これは、4次元というもうひとつの、次元・・・光が必要になる。

したがって、光・・・それが、心の中のメンタルな光や、あるいは、モラルの光であるのかを、現実の目隠しをされて見えなくなる光と混乱を起こしてしまうと、わけが分からなくなるだろう。今、世界が混乱しているのは、心の中の、恐怖と貪欲という暗闇に光を当てず、さらには、やってはいけないことというモラルの光をさえ見ないまま、何年も突っ走ってきた結果である。むろん、何年もの時間は取り返しのつかない時間だ。

今、世界は不況という恐怖の暗闇に包まれている。これは、貪欲という暗闇と同じもので、背中合わせになっている。どちらにしても、悪魔の仕業だ。

世界は、今、新しい発想ができる落ちこぼれを必要としている。そう、学歴もMBAも持っていなくても、天賦の才能で、世界をリードできる才能だ。例えば、ヴァージンのリチャードのような人。裸一貫で、人並みはずれた低いIQだが、人をひきつける力を持った人。それだけで、あれだけの会社を興したのだから、大したものだと思う。つまり、彼は失うものなど何もなかったから、これだと思ったら、それに打ち込むことができ、しかもリスクを張る度胸があり、人を見抜いて、それを採用する度量と、さらには、そういう人に出会える幸運を身に着けていた。

世界は日の出を待っている。
この暗闇から、誰が救い出してくれるのか?と、ただ、日の出を待っている。

救世主は、今 そこにいるあなたの目の前の小さな女の子かもしれないし、もしかしたら、あなた自身かもしれない。