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「牧野富太郎生誕150年」記念切手

2012-04-24 | 農・生物
植物学者の牧野富太郎先生(敬愛と尊敬の
気持ちをこめて「先生」と呼んでる)の
生誕150年を記念して記念切手が本日発売。
嫁さんが早速買ってくる。

今日は牧野先生(1862-1957)のお誕生日
なのでそれにあわせた発行と粋なはからい。
「植物学の日」も今日とのこと。さすが牧野先生。



切手のできもとても好感がもてる。昨今の
デザインがいまいちぶりを嘆いているけど、
今回はいい。

牧野先生の植物絵を活かしているから当然かも
しれないけど、デザインを担当しはった郵政公社
職員の切手デザイナー星山理佳さんも
さぞ力がはいったのでは。

ぐだぐだボクが書くより、切手のデザインと
郵政公社が絵の説明をしているので、それを
長くなるけど
写させてもらうね。ちなみに
学名に牧野先生が見受けられるのは彼の「発見」を
意味する。

1)ガマズミ(スイカズラ科)
(学名:Viburnum dilatatum Thunb.)


毛筆に水彩 年代不明
全国各地の山地に見られる落葉低木です。赤く色づいた果実は甘酸っぱく、
初夏に咲く白い花も趣があります。原画には果実をすりつぶし、それと同色の
絵の具を塗った跡があります。退色を嫌った牧野博士はイギリス製の絵の具を
用いています。遺された数少ない着色図のひとつです。

(2)ジョウロウホトトギス(ユリ科)
(学名:Tricyrtis macrantha Maxim.)


石版印刷に水彩 明治21(1888)年
高知県の石灰岩地に特産する多年草です。明治20(1887)年に発見し、ロシアの
マキシモヴィッチが学名を、牧野博士が和名を付けました。描かれた植物は標本の
ように折り曲げられており、花被のふちまで入る斑点や葉の裏側の毛、花序の先から
順に開花するといった特徴が見てとれます。

(3)ヒメキリンソウ(ベンケイソウ科)
(学名:Phedimus sikokianus (Maxim. ex Makino) 't Hart)


毛筆に水彩 明治22(1889)年
四国の山地に特産する多年草です。明治22(1889)年、高知県仁淀川町鳥形山で
採集した標本をもとに新和名を発表、明治24(1891)年にマキシモヴィッチから
授かった学名を発表しました。生育地が限られているため全国的に珍しく、
自生地のある徳島県、高知県で絶滅が危ぶまれています。

(4)ホテイラン(ラン科)
(学名:Calypso bulbosa (L.) Oakes var. speciosa (Schltr.) Makino)


石版印刷 多色刷り 明治44(1911)年
本州中部の針葉樹林下に稀に生える多年草です。牧野博士は、江戸時代の植物画から
その存在を知り、明治35(1902)年に和名を付けました。明治40(1907)年、開花株の
寄贈を受け、初めて実物を見て花の図を描きました。「大日本植物志」全16図版の
うち唯一の彩色図です。

(5)コオロギラン(ラン科)
(学名:Stigmatodactylus sikokianus Maxim. ex Makino)


本州~九州のスギ林に生える多年草です。草丈は5cm程度、唇弁は5mm程度と極小です。
明治22(1889)年に高知県越知町横倉山(おちちょうよこぐらやま)で発見、標本と図を
ロシアに送付しており、精確な図はマキシモヴィッチから絶賛されました。牧野博士は、
明治23(1890)年にマキシモヴィッチが提唱した学名を発表、翌年和名を付けました。



すっかり暖かくなって花もいっぱい咲きだし
てるから、ゆっくり草花を見ていたいなぁ。

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