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ねがうこと、ゆだねること

イソップ『アリとキリギリス』

2013-08-20 | カルチャー
8月に入って蝉の鳴き声は盛んだったけど、ピークは過ぎたかも。
村上春樹さんのエッセイ『村上ラヂオ』に関して昨年の11月に
ボクはこんなことを書いている;

イソップの『アリとキリギリス』はオリジナルは
『アリとセミ』だったって項。ヨーロッパ北部や
北米には蝉がいないからキリギリスに入れ替えら
れてて、そのまま日本に「輸入」された話。

夏に演奏して遊びほうけるという設定なら、たし
かに蝉の方がしっくりくる。今から代えよう運動
をしてもいいのではw

これは冬にだから、こう書いたのかもしれないけ
ど、糞暑い夏に蝉の音を聞いているとキリギリス
で翻訳したのは、大正解だった気がしたのね。



セミだったらここまでイソップで一二を争う名作に
なっていなかったのではと想像する。少なくとも日
本では。バイオリンだかギターだか楽器をかかえて
演奏する姿は目に焼きついている。あれが蝉なら絵
になっていないのではw

それに蝉に夏遊んでいるってイメージは薄い。何年
も地下で暮らし、成虫に脱皮してから一週間、地上
で役割を果たすため、必死に鳴き、すぐ死んでいく。

蝉は、真面目だし、すぐ散る桜ではないけど物哀し
さえ帯びてる。「蟻と蝉」だと文学作品みたいに
なっちゃうしw