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ねがうこと、ゆだねること

原芳市「常世の虫」写真展

2013-08-07 | photo
銀座ニコンサロンで、原芳市さんの「常世の虫」写真展
を見る。ギャラリー数カ所で展示されてたそうだけど、
この春、蒼穹舎から同名の写真集も出版。装丁もいい。

「常世の虫」って初めて聞く。アゲハチョウの幼虫のこ
とらしい。日本書紀にこの幼虫を採取し、奉り、拝み踊
れば富と長寿が得られるとした新興宗教が急速に勢力を
増していったそうだ。



それを恐れた政府が大化改新の前年(644年)に日本史
上初の宗教弾圧事件となって終息。原芳市さんはこの事
件を不思議な思いで読み、虫に魅了された。

以来15年間、虫を撮りためたそうだ。虫がいない写真や
タトゥーとして女性の太ももにとまってるアゲハチョウ
もいる。


後書きに

人は、死んで虫に化身するという伝説を聞きます。
「常世の虫」を得たことで、
ぼくは、とても、自由な気分を味わっているのです。

羽音もきこえないような静かな写真だけど、日差しが強
そうと勝手に想像する。外は猛暑再来だから。エアコン
が効いてる会場にいることが不思議な感覚。



蝉の音がする暑い会場で見てみたい・・だれも来ないかも
しれないけどw 8/13まで。