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イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

STユニット弱体化の危険

2012-06-15 08:30:00 | イーグルス
 2巡指名のVinny Curryが足首の怪我で練習から離脱しました。今回のミニキャンプは今後見学する事になりますが、7月のトレーニングキャンプまでに完治する見込みです。
 STエースのColt AndersonのACLはトレーニングキャンプに間に合わないようで、Sとして使え無い事を考えるとカットの可能性が出てきました。STでは長年エースだったAkeem Jordanもカットの危険が有りますしSTユニットの弱体化が気になります。
 脳内の血管手術をしたMike Pattersonは順調に回復しているようです。キャンプに間に合うかは微妙なところですが、シーズンに影響するような事は無さそうです。
 スポーツヘルニアの手術を受けていたKeenan Claytonの怪我は結構重傷のようです。腿の付け根の腱を完全に切ってしまったようで復帰は未定です。ClaytonもSTユニットの中核なんですよね・・・

 WRコーチのDavid Culleyがいつのまにかオフェンスのアシスタントと言う肩書きを付けられています。Marty MornhinwegがHC候補として引き抜かれる話が出るとCulleyのOC昇格の噂が出ますし、次のOCとしての確保を狙っているのかもしれません。他チームではランとパスでOCの担当を分けていたりしますけれど、MornhinwegがWCO(パス)の専門家ですし、Culleyにそれほどの権限は無いと思います。
 そして、Culleyがレッドゾーンでの得点力不足に対して、大型レシーバーを使うよりもスピード型のレシーバーを散らす方向で強化する。とコメントしました。Michael Vickの低さからレッドゾーンでのパスはブロックの危険が増しますし、スピードレシーバーを(レッドゾーンですから縦ではないでしょう)横に使うのは難しいと思うのですけれどね。ただ、これまではエンドゾーン内を横切らすルートを使わな過ぎました、DeSean Jackson,Jeremy Maclin,Jason Avantと横でも使えるレシーバーが居るのですから上手く使って欲しいです。

 肩書きはSTコーチアシスタントのDuce Staleyですが、やっぱり事実上RBコーチアシスタントのようです。LeSean McCoyが全体練習の後にStaleyと特別メニューで練習をしているとコメントしています。

ミニキャンプ

2012-06-14 06:16:00 | イーグルス
 自由参加のOTAではなく、全員参加のミニキャンプが始まっています。オフシーズンに股関節の手術を受けたHoward Muddもチームに合流しました。元気に歩いてますし、体調は悪くないようです。
 OL関連ではDemetrius Bellに対してMuddがBellと共に勝利に貢献するユニットを作れるだろう。と、オールプロJason Petersを失った影響は最低限に抑える自信を見せています。オールプロから怪我でフルシーズン働けない平均的選手へと代わったのですからダメージがあるのは当然ですしこの言葉を鵜呑みにしてはいけないでしょう。それでも、Bellを直接指導している映像もありますし、実際に動いているBellを見てそういう言葉が出るのであれば悪くは無い、と言う事でしょう。(Bell獲得にMuddが関与していない可能性が有ると思うのです。Petersを失った段階でLT候補のFAを選ぶ余裕無かったですから)

 2年前の1巡指名Brandon Grahamが良い動きを見せているようです。本来小型軽量DEですし、この時期良い動きを見せてくれないとパワー勝負の本番困る事になるのですが、今年は動きの軽さが目立つと言われています。
 契約は残っていますが、高年齢化が進むTrent ColeとJason BabinのDEコンビ、Grahamと今年の2巡Vinny Curryが来年あたりから入れ替わっていくのが理想系でしょう。個人的にCurryは少し時間掛かると見ていますし、3年目になるGrahamには今年開花してもらう必要が有ります。
 
 特に怪我人は出ていないようですし、初日1巡指名のFletcher Coxが親戚の葬儀に出るために欠席しましたが、2日目から戻ってくるようです。良い形でトレーニングキャンプに臨むためにもこのミニキャンプは重要です。

下位指名貰えるかな

2012-06-09 14:53:00 | イーグルス
 そう言えば、UFAが全員片付いていました。

QB Vince Young BUF
RB Ronnie Brown SD
FB Owen Schmitt OAK
WR Steve Smith STL
DT Trevor Laws STL
DE Jaqua Parker CLE
DE Victor Aniamiri 2年プレイしていませんし事実上引退でしょう

 入ってきた主なFA

QB Trent Edwards
WR Mardy Gilyard
OT Demetress Bell
OL Mike Gibson

 この中でUFA扱いはBellとGibsonだけです。人数は圧倒的に出た方が多いですけれど、金額として5年35ミリオンのBellが居ますから、来年補填ドラフト権は7巡2つくらいでしょうか、Jason Petersが無事でBellを取っていなければ5-6巡貰える可能性も有ったかもしれませんけれど仕方ないです。

 今年はチーム内の再契約や契約延長を主眼としたオフですし出入りの少ないオフシーズンを過ごしています。

Banner辞任会見

2012-06-09 10:07:00 | イーグルス
 Joe Bannerの辞任会見にはオーナーJeffrey Lurie、Andy Reidと共に、後任のDon Smolenskiも同席しました。

 1994年オーナーがLurieに代わると同時にBannerもチームのフロントに入ります。当時プランBと言われたFA制度の初期段階(導入後3年目)でFA移籍1号のReggie WhiteやKeith Jacksonが抜けて弱体化が始まったチームを完全に解体するのがBanner最初の仕事でした。Keith Byars、Clyde Simmons、Seth Joynerを放出し、翌年にはEric Allenも放出しました。当時のシステムはFAというよりも現行のトランジションタグに近い金額を合わせれば引き止められる所を次々と放出してRandall CunninghamからDonovan McNabbまでの暗黒期を迎える一因となりました。
 
 その後、契約制度が大きく変わり現行のサラリーキャップ調整に頭を悩ますようになるとBannerのキャンプ管理とそれに基づいた契約交渉が2000年代チームが安定して勝つ要因となります。生え抜きでも給料に見合わないベテラン選手は放出する、若手は高い値が付く前に長期契約で縛り付ける。この2つがBannerの流儀でしょう、適切な値段でなければホールドアウトにも屈しない(結果として、何度も大物に逃げられましたけど)これもBanner流でしょうか。

 誰が欲しいかを選ぶのはReid、その相手と交渉するのがBanner、ずっとこの形で来ました。Bannerはチーム内の権力掌握には強権を使うと言う悪評も有りますが、オーナーとはEagles以前からの旧知の仲でチームのトップに居るのが普通な事なのでしょう。
 今回、Reidと衝突してチームを去る、と言う話も有ります。が、シーズン終了後のオーナーの会見を見る感じ危ないのはReidの方でした。その後Reidが運動したのかもしれませんが、このオフのDeSean JacksonやLeSean McCoy、Trent Cole,Todd Herremansとの契約延長にBannerは関わらず、Howie Rosemanが交渉をしたと言う話も有ります。となると、Bannerがチームを去るのは前から決まっていたのでしょう。
 BannerはBrian Dawkinsの引退で自分の仕事にも区切りをつける時が来た事を感じた。とも言っています。ベテランを容赦なく切り捨てたチームの判断の中で唯一かつ最大の判断ミスだったDawkins放出の終焉がチームを去る引き金だったのかもしれません。

 Herremansのインタビューの中で、生え抜きのベテランが安価な契約に縛られ、大物FAが高給を取っているのがチーム内に亀裂を生んでいる。このオフの再契約重視の動きはそう言った問題を解決するだろう。また、ReidがDeSeanの契約延長をしないBannerを批判した。そう言う話も出ています。ルール上契約延長は出来るのに、シーズンが始まった場合プレイに影響が出るとして交渉を打ち切るBanner流を批判した。と言うものです。

 
 オーナーはReidにフロントの仕事をこれ以上負担はさせない。と言い、権力争いでReidがBannerの職域を狙ったものではない、と表明しています。このオフの動きの通りに契約とキャップ管理はRosemanが担当するようです。Bannerに代わり球団社長に就任予定のDon Smolenskiはこれまで選手人事やスカウトのような仕事の経歴が無いようですから運営管理が担当になるのでしょう。
 Bannerは社長を退いた後も、オーナーへのアドバイザーとしてチームに椅子が有るようですが、次の仕事が決まるまでの暫定的なものだと思います。


 Rosemanが契約を担当する影響は、去年と今年のオフシーズンを見れば明白です。キャップ圧縮主義のBannerから使えるのは使うRosemanに代わり。平均的なお金の使い方をしていく事になるでしょう。短期的に見ればチームに好影響です、Bannerの緊縮財政で余ったキャップを去年上手に使ったのはやり手の印象を持ちます。長期的にキャップ管理が出来るのか、それはまだ分かりません。

終わりの始まり

2012-06-07 18:51:00 | イーグルス
 オーナーJeffrey Lurieのチーム取得以来球団社長としてサラリーキャップと契約を担当してきたJoe Bannerがチームを去ることになりました。後任はフロントNo2だったDon Smolenskiが内部昇格します。
 ここで書いた事はないのですけれど(オフ会では言った事有ります)GMのHowie Rosemanとオーナーがお顔からしてユダヤ系であまりこのラインが強くなるのは良くないなあ、と言うのは危惧していました。
 今回のBannerの辞任がRosemanの圧力によるものか?と言う質問に対してBannerは否定していますけれど本当のところは分かりません。もしも、Rosemanの権力が大きいとなるとReidの首も危うい事になるでしょう。
 
 去年の大物FAの連続加入がBannerらしくない。これはEaglesを見てる人ならば誰でも感じたはずです。Rosemanが手柄を焦った、私はそう見ていたのですけれど、Bannerからすれば自分が一生懸命作ったキャップをRosemanが一気に使った、そういう形だったのかもしれません。

 今後、Rosemanの権力が増大する、この流れは間違いないと思います。ReidとRosemanが対立した時に、オーナーがRosemanを支持するのが怖いです。Reidにも問題点は多いですけれど、フランチャイズ史上Reidが最高のHCで有る事は(多分)間違いありません。今回のBanner辞任はこれまで上手く行っていたフロント人事に大きな問題点を呼ぶ可能性が高い、Eagles史上もっとも上手く運営された時代が終わろうとしている、そんな気がします。