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Banner辞任会見

2012-06-09 10:07:00 | イーグルス
 Joe Bannerの辞任会見にはオーナーJeffrey Lurie、Andy Reidと共に、後任のDon Smolenskiも同席しました。

 1994年オーナーがLurieに代わると同時にBannerもチームのフロントに入ります。当時プランBと言われたFA制度の初期段階(導入後3年目)でFA移籍1号のReggie WhiteやKeith Jacksonが抜けて弱体化が始まったチームを完全に解体するのがBanner最初の仕事でした。Keith Byars、Clyde Simmons、Seth Joynerを放出し、翌年にはEric Allenも放出しました。当時のシステムはFAというよりも現行のトランジションタグに近い金額を合わせれば引き止められる所を次々と放出してRandall CunninghamからDonovan McNabbまでの暗黒期を迎える一因となりました。
 
 その後、契約制度が大きく変わり現行のサラリーキャップ調整に頭を悩ますようになるとBannerのキャンプ管理とそれに基づいた契約交渉が2000年代チームが安定して勝つ要因となります。生え抜きでも給料に見合わないベテラン選手は放出する、若手は高い値が付く前に長期契約で縛り付ける。この2つがBannerの流儀でしょう、適切な値段でなければホールドアウトにも屈しない(結果として、何度も大物に逃げられましたけど)これもBanner流でしょうか。

 誰が欲しいかを選ぶのはReid、その相手と交渉するのがBanner、ずっとこの形で来ました。Bannerはチーム内の権力掌握には強権を使うと言う悪評も有りますが、オーナーとはEagles以前からの旧知の仲でチームのトップに居るのが普通な事なのでしょう。
 今回、Reidと衝突してチームを去る、と言う話も有ります。が、シーズン終了後のオーナーの会見を見る感じ危ないのはReidの方でした。その後Reidが運動したのかもしれませんが、このオフのDeSean JacksonやLeSean McCoy、Trent Cole,Todd Herremansとの契約延長にBannerは関わらず、Howie Rosemanが交渉をしたと言う話も有ります。となると、Bannerがチームを去るのは前から決まっていたのでしょう。
 BannerはBrian Dawkinsの引退で自分の仕事にも区切りをつける時が来た事を感じた。とも言っています。ベテランを容赦なく切り捨てたチームの判断の中で唯一かつ最大の判断ミスだったDawkins放出の終焉がチームを去る引き金だったのかもしれません。

 Herremansのインタビューの中で、生え抜きのベテランが安価な契約に縛られ、大物FAが高給を取っているのがチーム内に亀裂を生んでいる。このオフの再契約重視の動きはそう言った問題を解決するだろう。また、ReidがDeSeanの契約延長をしないBannerを批判した。そう言う話も出ています。ルール上契約延長は出来るのに、シーズンが始まった場合プレイに影響が出るとして交渉を打ち切るBanner流を批判した。と言うものです。

 
 オーナーはReidにフロントの仕事をこれ以上負担はさせない。と言い、権力争いでReidがBannerの職域を狙ったものではない、と表明しています。このオフの動きの通りに契約とキャップ管理はRosemanが担当するようです。Bannerに代わり球団社長に就任予定のDon Smolenskiはこれまで選手人事やスカウトのような仕事の経歴が無いようですから運営管理が担当になるのでしょう。
 Bannerは社長を退いた後も、オーナーへのアドバイザーとしてチームに椅子が有るようですが、次の仕事が決まるまでの暫定的なものだと思います。


 Rosemanが契約を担当する影響は、去年と今年のオフシーズンを見れば明白です。キャップ圧縮主義のBannerから使えるのは使うRosemanに代わり。平均的なお金の使い方をしていく事になるでしょう。短期的に見ればチームに好影響です、Bannerの緊縮財政で余ったキャップを去年上手に使ったのはやり手の印象を持ちます。長期的にキャップ管理が出来るのか、それはまだ分かりません。

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2 コメント

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Unknown (EddyRyllen)
2012-06-09 22:59:51
懐かしい名前は錚々たる顔ぶれですね。早逝は残念でしたがReggie Whiteもリングを獲れて良かったです。労使協定を巡り争っただけでチームとではなかったと考えるようにしています、ファン心理としては中々そうは思えませんけど。

ReidとBannerが対立したとの報が多いですね。こちらが真相なんですかね。
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Unknown (horikomi)
2012-06-09 23:07:40
1990年に記者の投票で選ばれた、2000年のスーパーボウル優勝チームに選ばれたくらい若手有望株揃いだったチームを解体したのは本当に勿体無いと思ったのですけれど、結果再建に繋がったのですから解らないもんです。
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