無理に取らなくても

　フランチャイズ指名されていたL.J Smithがフランチャイズテンダーの4,52ミリオンでサインしました。今後長期契約をするべく動く事になるのか、このままシーズン終了後FAになるのかはまだはっきりとはしていませんが、KCから獲得したKris Wilsonが3年契約ですしL.Jは今シーズン限りでチームを離れる事になるのではないかと思います。

　ここ2年ほどチームのアキレス腱となっているのがSです。守護神Brian Dawkinsも最後の年になる可能性が高いですし、去年は調整不足からか首の怪我で不調のシーズンを送りました。
　そして2006シーズンMicheal Lewisの不調からSean Considineにスターターを入れ替え、2007シーズンはConsidineの不調からQuintin Mikellに入れ替わりました。ランストップ重視のLewisにフリーカバーをさせて失敗し、本来FSのConsidineを使う事で修正したのですが、今度はConsidineがマンマークでミスを重ねる事になりMikellに変えると戦術と人材のミスマッチを繰り返しています。今シーズンSSに何を求めるのか、誰を使うかは戦術次第で変えるべきだと思います。

　Dawkinsの後継者を探さなければなりません、同時に戦術で入れ替える必要の無い不動のSSも必要ですから、今年のドラフト最大のニーズはSと指摘されるのも当然と言えます。
　
　問題は今年のSはFS,SS共に近年稀に見る大不作と言う事です。1巡候補はKenny Phillipsただ1人、2巡も2-3人居るかどうかと見られています。不作の年でも必ず当たりの選手は隠れているものですが、今年は他のポジションが大豊作と見られる今年のドラフトで無理にSを指名する事は非常に無駄が多い指名になってしまう可能性が高いでしょう。
　Dawkins,Mikell共に5-10しかありませんし、6-1程度のサイズが有ってニッケルバックでも使えるような運動能力のある選手が欲しいです。CB/SSのReggie Smithがニッケルバックとしてのサイズもプラス出来る補強になりそうですが、1巡19位では少し早すぎる指名になりそうですし2巡49位では残っているか微妙のようです。
　3巡以下で指名して1年バックアップとして育てつつ様子を見る、今年のSのレベルを考えるとそれは精一杯になるのではないかと思います。ニッケルバックとSのスターター候補の両方をカバー出来る選手を上位で無理をしてでも取りに行くのか、下位指名でCB,Sと2人取りに行くのか、今年のSのレベルの低さは大きな問題になりそうです。