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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

ヒノキ論文改訂作業

2007-03-06 | 研究ノート
・やはりヒノキ論文をこのままにしておくのは精神衛生上よろしくない、ということで、午前中、とりあえず他は忘れて改訂作業。今更だが、初めてEndo-Noteで文献リストを作成する。勝手に文献リストが生成されていく様を見るのはなかなか楽しい。なぜ今になってEndo-Noteでリスト作成をしたかというと、投稿予定先のAnnals of Forest Scienceが何とも妙ちくりんなreferenceのタイプとなっているからだ。文献を番号で引用する場合は、こうした文献ソフトを利用すると大変便利であることを今更ながら実感。

・しっかし、ワードというファイルは勝手に体裁が変わったり、ページがおかしくなったりと相変わらず不満が残る(更新履歴は悪夢のようによみがえってくるし・・・)。ワードでの執筆作業もいい加減イヤになっているので、いつからTexに切り替えるか、という感じになりつつある。そうすると、文献ソフトも変わるわけで、全く何をやっているんだか・・・。それにしても、こうした新しいシステムの導入には、落ち着いた時間が欲しいねえ。

・本日は3時から予定が詰まっているので、ぎりぎりまでかかって修正作業。何とか終わって、改訂版を共著者に送付。こんな感じでやってしまうから、ミスが多発してしまうのだろうか・・・。今回は方向性を見ていただいてコンセンサスを得た後、後はもう一度がっちりとチェックしないといかんな・・・。

学校閉鎖

2007-03-05 | その他あれこれ
・小学校では風邪が大流行で、ついに本日から7日まで学校閉鎖となった。学級閉鎖は毎年聞く話だけど、学校閉鎖というのは初めて聞いた。富良野ではインフルエンザも遅れ気味に流行るわけだが、今年は中学校から小学校へと移ってきたようだ。こいつは気をつけないと・・・。

・生態学会のプレゼン準備。少しずつ進みつつある(のだろうか・・・)。スライド24枚だが、もう少し絞り込む必要がありそう。トドマツ種子散布論文のイントロを書き直す。考察に進むには、遺伝構造の論文をいくつか読解する必要あり・・・と。ヒノキの方も結果が議論が落ち着きつつあるのだが、なかなか取り組む時間が取れない。2時間もあれば書けそうな気もするんだけど・・・。

・Hくんのトドマツ原稿とUくんのウダイカンバ原稿をチェック。原稿チェックのスピードには自信があったのだが、それを上回るスピードで最近は溜まりつつあり・・・。ポスドクのD氏の原稿は完全に専門外で、使われているモデルが全く理解できん(なんか変だということは分かるんだけど)。一体どうしたもんだかねえ・・・。

温泉の効用

2007-03-03 | その他あれこれ
・ドラマ24を見始めたのは、2006年の9月とだいぶのことだが、その後もしっかりはまっていたりする。現在の携帯の着信は、CTUの社内電話と同じ音だったりして・・・。現在、わが家のシーズンは4になり、相変わらず、どきどきしながら観ているわけである。既にシーズン5も出ているので、それが終わるまでは解放(?)されそうにない。

・久しぶりに、近所の温泉ハイランド富良野に行く。露天風呂は寒いが、なかなか気持ちがいい。そのほか、色んなお風呂につかる(そんなに種類があるわけじゃないが・・・)。最近慢性かしつつある肩こり、腰痛も少し楽になりそうだ。

花粉の少ないスギ採種園

2007-03-02 | その他あれこれ
・北海道は花粉はまだ飛んでいないはずだ(が、実は少々、鼻の調子がおかしい)。本州では、もはや花粉の最盛期になっているようで、マスク着用率が増えていることだろう。当方も”富良野市”でもっとも症状が重い患者と断定され、毎年、通院して治療を受ける代わりに、樹木種の花粉散布状況をレポートするという妙な契約関係(?)が続いている。ちなみに、育種の分野では、花粉の少ないスギを作出する、というのが大きなトピックとなっており、色んな方面で研究が進められている。

・雑誌”林木の育種”の最新号が届いたので、何気なく見てみると、花粉の少ないスギにまつわる報告がある。タイトルからしてすごいのだが、”花粉の少ないスギミニチュア採種園の雌雄花着花性と結果率について”となっている。今回の報告では凶作年における採種園構成クローンの雄花量、雌花量、結果率などのクローン変異、採種園内の位置と結果率の関係などが示されている。それはいいのだが、通常の採種園よりも、花粉の少ないスギの採種園の方が20%程度も結果率が低かったらしく、それについても触れられている。

・結果率が低かった要因として、花粉の少ないスギを構成木に使用したために、花粉量が不足したのではないか、という文脈がある(ここで当方はぶっとんでしまったわけですが・・・)。花粉の少ないスギ自体は、当方にとっても朗報なので、大いに進めてもらいたいところだけど、やっぱり花粉の少ないスギの採種園ってのは、言葉からして矛盾しているんじゃなかろうか。つい近年まで、どうやって花粉をたくさん着けさせて、健全な繁殖をさせるかが、採種園の命題だったわけだし。この迷走感が何とも・・・。

・徐々に迫りつつある生態学会シンポの準備。Kさんから3月14日が締め切りだという連絡が来る。ところで、このシンポのタイトルは、「高山帯・亜高山帯の生物集団の維持機構ー遺伝子流動の観点からー」とあるのだが、全然、その観点からまとめていないことに気がついた。自分の発表内容を見ると、いかにも林学(実学)的で、基礎生態学が弱いところが実に露呈している。

・どうしても種子産地とか復元生態学といった方面に関心が向いてしまい、個体群維持機構とか進化生態学的解釈とかが”おざなり”になってしまう。そもそも、自分はこのシンポの話題提供者として適任なんだろうか・・・とだんだん自信がなくなってくる。と、ぼやいていても仕方ないんで、こつこつと作成。1)植栽地全体の解析で適応の有無を検出、2植栽地を標高によって分割して、それぞれに適した種子産地を評価、3)復元生態学的な観点での応用、という流れにすると、少しすっきりしたような気が・・・。

・先日からtexの導入について進めているのだが、texを動かすプラットフォーム(?)とも言うべきMeadowという代物がなかなかの強敵だ。ちょっといじっているうちに元のことができなくなったりして、2歩進んで3歩下がるといった感じ。散々Iくんの手を煩わせた挙句、ついにMeadow上でRが起動するようになった。やはり、.emacsは微妙な代物であった。いやあ、Iくんにはまたもやお世話になってしまった(申し訳ないっ)。ようしこれで、いよいよ新しい世界に突入じゃー。

R作図

2007-03-01 | 研究ノート
・トドマツ種子散布論文のプレゼン用に倒木、成木、小径木、実生の図を一緒に示す必要があった。今まではエクセル上で、むりやりマウスを使って描くという非常識なことをやっていたのだが、Kさんにコードを書いていただいたので、一気に楽になる。さらに、昨日、Iくんに実生と母親を結ぶ方法を伝授してもらったので、どんどん描けるようになった。

・すると、ついに倒木に実生が乗る瞬間が訪れる。さらに、成木も実生も追加し、調子に乗って、沢の線も追加。さらにさらに、母親と実生を結ぶ線も引いてみる。この線を赤の実線にしたところ、火曜サスペンス劇場を彷彿させるおどろおどろしい図となった。こりゃいかんということで、茶色にして破線にすると、ようやく落ち着いた。作図に夢中になっているうちに、気がつくともはや一日は終わりかけている・・・。



・改めて眺めてみると、中央付近はぐちゃっと散布されているが、近くに成木がない倒木では長距離散布も少なくなく、かき乱されている(?)ようにも見える。散布距離のヒストグラムを描くと、距離に応じてきれいに減少していくのだが・・・。やっぱり家系図が目に見えると情報が多い。いつまで眺めていても、飽きない。それにしても、ここにきて、ようやくRでの作図に慣れつつある。お手をわずらわせ続けてきた皆々様、有難うございます。これはちょっと・・・、いや、かなり・・・嬉しい図だ。