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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

ポスター発表練習

2007-03-29 | 研究ノート
・本日は送別会の翌日のせいか、どことなく人口密度が低い職場。不在の間に出現した懸案事項を打ち合わせるなどしてから業務開始。まずは、ヒノキ論文の改訂作業。JB氏から送られてきた英文校閲を検討しながら、ファイナル(?)バージョンへと近づける。それにしても、Abstractが150wordsというのは厳しい。ガリガリと削って、もう一度、チェックしてもらうことに・・・。最終体裁を整える上で、イラストレーターとEND-NOTEの使い方に不慣れだという、妙なところが速度を律している。

・お昼前に森林学会用のポスター打ち出し。職場にA0プリンターがあるというのは実は稀なことであろう。気楽に打ち出しができる環境だというのは、実に恵まれている。5分くらいで印刷完了。よく見ると、背景とか調査地などの見出しの文字が妙にでかい。さらに、プロットの並びも変だ。微修正して、明日、再び印刷しよう。

・4時半からポスター発表練習と称して、職員のみんなに聞いてもらう。発表者は当方とトドマツ標高別相互移植試験地の発表をするOさん。いざ、発表してみると、かけたエネルギーに比例した出来栄えで、生態学会に比べると、自分でも迫力がないのがよく分かる。今回は標高に対する樹木種の更新反応というタイトルで発表しようとしているわけだが、標高というよりも、プロット周囲の林相というか、母樹密度の差が単に反映されているだけではないか、という指摘があり、全くそのとおりだと思えてきた。

・そのとおりなのだが、標高差によって植生も規定されているはずで、同じ斜面で同じ時期に設計したような試験はないので、この試験地とその成果は貴重である。が、このままでは研究のオリジナリティがうまく伝わらにのも事実だ。やっぱり、もう少しデータを転がして、検討してみないとまずいようだ。といいつつ、後一日しかないという時間的制約といかに闘うかが問題だ。ポスターを眺めつつ、もう少し検討しよう。

・Oさんの発表はみんなにとっても新鮮だったようだ。考えてみると、トドマツの相互移植試験地の存在は何となく知っていても、どういう設計かというのはきちんと知っている職員の方が少ないかもしれない。結果も興味深いものだが、Oさんはやはり一般化線形混合モデルの説明で苦戦していた。みんなに説明したり、議論するうちに、少なくともモデルの結果を表にするとだいぶ分かりやすくなることが判明。やはり、ポスターといえど発表練習は大事である。