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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

調査地は今日も雨だった

2007-07-12 | フィールドから
・晴れ男、晴れ女という言葉は好きではない。というのも、もともと天気運が良い方ではない。しっかりと調査を計画すると、大体において、天気がおかしくなる方である。が、ここのところ、ずっと晴天が続いていて、雨が欲しいなあというところで、よりによって本日だけが雨というのはどうしたことか。本日は、飯島君を向かえて、アカエゾサンプリング第二弾である。少々の雨ならば、今日中にサンプリングして明日は室内作業だ、ということで現地に向かうも雨は強まるばかりである。

・前山湿地林(下側)でのサンプリング。既に個体が特定されており、サンプリングは楽勝だったはずなのだが、ピンクテープが付けられていなかったことと、ササと下草が想像以上に伸びており、視界が効かないために湿地林の中で迷子状態。頼りのGPSもVentureだと衛星をすぐに見失ってしまう。どうにかこうにか作業終了し、今度こそはサンプリング忘れがないように並べて確認。などとやっていると、既に11時半。麓郷に戻って昼食。

・ずぶぬれの体を暖めたいと思いつつ麓郷につくと、作事場では既にストーブが焚かれていた。早速、有難く、ストーブの恩恵に被る。お陰で、だいぶましな感覚になった。昼食後、再び現地へ。しっかし、ぬれたロディオに足を入れる瞬間は何ともいえない勇気がいるねえ。

・午後からは27林班のサンプリング。雨は降ったりやんだり。こちらは道沿いにピンクテープがつけられており、個体を見つけるのは楽勝なんだけど、あまりにも成長が良すぎて5年生までの枝を採取するのが一苦労。樹高棒にカマをつけた当方の商売道具がフル回転で活躍する。



・ふと路肩に目をやれば、可憐なオレンジのユリが咲いている。と、その横には小さな甲虫が・・・。クワガタだが小さい。スジクワガタか!?サンプリングに忙しい二人を尻目に、そそくさと、またもや専用ボトルへと入れる。なんとかここでの作業も終了し、室内でアロザイム用とクロロフィル分析用のサンプルの切り分け作業。5時過ぎに無事終了。なぜかサンプリングというのは妙な満足感がある。狩猟時代の血が騒ぐのであろうか、”捕ったどー”って感じである。