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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

北のブナと南のブナ

2007-07-04 | 研究ノート
・ブナ産地別試験地に植栽された個体の葉面積測定を行う。昨年は、古い方の試験地を行ったので、今回は新しい梶先生収集分である。200個体以上あるので、10枚の葉を集めて写真撮影するだけでも大変。樹木園スタッフ全員出動してもらって、前半は葉採取をしばらく進め、その後、葉採取チームと室内葉貼り付けチームに分かれる。B4用紙にスケールをコピーしたものを用意しておき、そこにブナの葉をメンディングテープで貼り付ける。昨年と同様、今年もメンディングテープが足りなくなって、調達の旅にでかける(学習してない・・・)。

・しばらく作業を続けると、葉を貼り付ける、コピーを取る、写真を撮る、新聞紙にくるんで保管する、といった一連の作業が流れるようになる。淡々とそして、黙々と作業は進んだ・・・と言いたいところだが、メンバーがメンバーだけに、淡々と、だが”にぎやかに”作業が進んだ。葉採取チームが戻ってきて、テープカットをやってくれると、一気にスピードアップして、コピー担当の当方がむしろ追い立てられるぐらいになる。



・古い産地試験についても、共同研究者の高橋さんの意見で各産地2個体ずつ、ランダムに選んで測定を行う。相変わらず、北海道産や東北産の葉はかなり大きい。ちなみにスケールは2×2cmである。



・それに比べると、九州のは小さくて、同じ樹種とは思えないくらいだ。この関係が毎年変わらないことは確認済みだが、同じ個体での年度比較は重要であろう。本日は、3分の2くらいが終了。皆さんお疲れ様でした。