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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

初参加の人々

2007-04-03 | フィールドから
・本日は、朝9時から京都のSさんのカツラ長距離花粉散布の発表。ぎりぎりまでスライドチェック。うむ、後は本番のみ。初めての口頭発表とは思えない落ち着き。最近の学生は大したもんだ。時間的にも申し分なく、練習しただけのことはある。問題の質問だが、想定外のものが多く、こちらもびっくり。総合討論でもいくつか示唆に富む質問やコメントをもらえたのは、興味を持っていただいたということであろう。何はともあれ、最初にしては上出来!

・昨日に引き続き、分子生態と隣の育種のセッションを行ったり来たりで忙しい。途中抜けていたのに総合討論で発言するのも妙だし(といいつつ、勝手な発言してたけど・・・)、何とも中途半端な感じ。分子生態セッションでは、長野県のKさんの発表が面白かった。ブナの移植問題について、葉緑体タイプで天然林と人工林の比較をするというところまでは他の報告と似ているが、多雪地と寡雪地という2つの顕著な環境条件では、局所適応している(であろう)個体群を他方へ移動させると、”枯れ下がる”など目に見えた被害が出ることを示唆する結果。こうした表現型まで含めたデータが引用できる論文になるといいと思う。

・夕方からポスター会場へ。これまた初参加のOさんは・・・と見ると、おお既に誰かに説明している最中。補足説明など、ヘルプに行く。GLMMの説明とか心配だったのだが、なかなか堂々としたもの。2人3人とお客が増えると、当方がいることで、かえって邪魔になっていることに気がつく。ということで、ポスター周りでうろうろしながら、知り合いに挨拶。と同時に、「よかったら、見て行ってくださいよ」と無理やりにポスターへと連れて行く。まるで、客引き。全体的には、好感触だったようで何よりだ。

・6時半から懇親会。「T13セッションの打ち上げ」ということだったのだが、ふたを開けてみると、昆虫や樹病の合同懇親会で立食パーティ。ほとんど話したことがない人ばかり・・・かと思いきや、何人か知り合いもいることが判明。皆さん実に楽しそうで、この世界にはまた独特の強い連帯感があるようだ。懇親会終了後、ホテル前に屋台に吸い寄せられる。キビナゴ(カタクチイワシ)とヤマイモの串焼きを肴にビール。最後に、博多ラーメンを頂いて、本日閉店。