・申請書作成,研究会の下準備,展覧会の資料送付など,モタモタしている間に午前中は終わってしまう.その間をぬうように,焼松峠論文の考察パートを改訂する.結局,バックホウによる地はぎ(A層やAo層を残す)処理で,1)ササの回復前に実生定着ができたか?,2)埋土種子を利用できたか,3)地形の改変(斜面部と平坦部を作った)は効果があったか,という3点に絞って議論すると,だいぶスッキリしたようだが,全体的な仕上がり具合は通して眺めてみないと何ともいえんが・・・.
・地はぎ処理区の林縁と中央の環境と実生定着については,de Dios et al. (2005) For Ecol ManageとYoshida et al.(2005) Can J For Resを引用することに・・・.どちらも北海道大学の吉田さんたちの雨竜研究林における成果であるが,de Dios et al. (2005)では,林縁からの距離が離れるにつれて実生発生密度が低下すること,林縁と中央では光の強さが有意に異なり,それが実生定着に影響を与えていることを示している.Yoshida et al. (2005)では,地はぎ地における実生発生量と環境条件の関係を詳細に調べ,環境要因の中では光の強さが極めて重要で,トドマツ,カンバ類,キハダ,ヤナギ類などの多くの樹種の実生発生に負の効果をもたらすことを示している.
・これらの研究で興味深いのは,いわゆる先駆樹種の実生定着でも,単に明るければよいというものではない,ということだ.地はぎ地では環境が想像以上に厳しく,林縁の効果というのは今回の結果でも現れている.とにかく,方法と結果の記載がきちっとしているので,どちらも非常に引用しやすい論文である.初回の投稿時にこれらを見落としていたのは,やっぱり痛かったか・・・(いくら和文誌とはいえ・・・).
・ところで,本ブログを始めて,なんと1ヶ月が経過しました.3日坊主で終わるかと心配していましたが,どうにかこうにか続いています.拙い文章に付き合ってくださった皆様どうもありがとうございました.今後もこんな内容と雰囲気で,あまり気負わずにぼちぼち続けていきたいと思っています.関心を持っていただいた方に,お暇なときにでも,気楽に見ていただければ幸いです.
・地はぎ処理区の林縁と中央の環境と実生定着については,de Dios et al. (2005) For Ecol ManageとYoshida et al.(2005) Can J For Resを引用することに・・・.どちらも北海道大学の吉田さんたちの雨竜研究林における成果であるが,de Dios et al. (2005)では,林縁からの距離が離れるにつれて実生発生密度が低下すること,林縁と中央では光の強さが有意に異なり,それが実生定着に影響を与えていることを示している.Yoshida et al. (2005)では,地はぎ地における実生発生量と環境条件の関係を詳細に調べ,環境要因の中では光の強さが極めて重要で,トドマツ,カンバ類,キハダ,ヤナギ類などの多くの樹種の実生発生に負の効果をもたらすことを示している.
・これらの研究で興味深いのは,いわゆる先駆樹種の実生定着でも,単に明るければよいというものではない,ということだ.地はぎ地では環境が想像以上に厳しく,林縁の効果というのは今回の結果でも現れている.とにかく,方法と結果の記載がきちっとしているので,どちらも非常に引用しやすい論文である.初回の投稿時にこれらを見落としていたのは,やっぱり痛かったか・・・(いくら和文誌とはいえ・・・).
・ところで,本ブログを始めて,なんと1ヶ月が経過しました.3日坊主で終わるかと心配していましたが,どうにかこうにか続いています.拙い文章に付き合ってくださった皆様どうもありがとうございました.今後もこんな内容と雰囲気で,あまり気負わずにぼちぼち続けていきたいと思っています.関心を持っていただいた方に,お暇なときにでも,気楽に見ていただければ幸いです.