・ひさしぶりにヤチダモのSSR解析など,以前の実験で増幅の悪かったプライマーをもう一度PCRする.久々の実験では,実験室の掃除をしてしまったり,プライマーの希釈をしたりとなかなか進まない.それにしても,田無で実験を大失敗して以来,どうも自分が信用できずに疑心暗鬼だ.
・午後から9月7日のゼミのプレゼン準備.そんなときに限って,突然の飛び込み仕事が2つも舞い込んだりする・・・.10月中旬の中国出張の後,とんぼ返りで11月初旬の東京行きとなりそうな気配.東京で会議と言われても,こちらにとっては行くだけで大仕事なのである.
・偶然,トドマツ標高別試験地の設計者である元職員のKさんがふらっと訪れる.これ幸いと,浮かび上がっていた疑問をぶつける.昔の報告書はぶ厚くて,いかに大変な仕事をやっていたかが実感できるのだが,肝心のことが分からなかったりするので,やはり直接質問できるのはありがたい.
・開芽期や開花期などのフェノロジー(植物季節)は,一般に,遺伝率が高い形質である(ポプラのQTL解析などで示されている).しかし報告書では,開芽期は植栽地間では大きな違いがあるものの,種子産地間ではほとんど違いがないとされている(4年生苗時点の調査結果).そうなると,なぜに高標高産が低標高に植栽された場合に樹高成長が悪くなるか説明できず,どうにも納得できなかったのである.
・話を聞くうちに,報告書では分からなかったフェノロジーの謎がようやく解き明かされる.低標高に植栽した場合,低標高産と高標高産の開芽期は(報告書の記載の通り)ほとんど変わらない.しかし,冬芽の形成時期が異なり(高標高産が早い),結果的に高標高産の方が生育期間が短い.また,低標高産は二次成長する個体の割合が多い.これらのことから,高標高産の方が樹高成長が悪いと考えられそうだ.さらに,高標高域では近交弱勢の影響も働いているかもしれない,ということに気がつく(こっちについては,遺伝解析データなどで裏を取る必要があるが・・・).
・そのほか,種子産地による着果性の違い,枝のつき方,葉のかたちや色など,これから調べるべきことはたくさんあるようだ.何か新しい知見を得たというよりも,新しい研究のスタート地点にようやく立ったという感じである.
・午後から9月7日のゼミのプレゼン準備.そんなときに限って,突然の飛び込み仕事が2つも舞い込んだりする・・・.10月中旬の中国出張の後,とんぼ返りで11月初旬の東京行きとなりそうな気配.東京で会議と言われても,こちらにとっては行くだけで大仕事なのである.
・偶然,トドマツ標高別試験地の設計者である元職員のKさんがふらっと訪れる.これ幸いと,浮かび上がっていた疑問をぶつける.昔の報告書はぶ厚くて,いかに大変な仕事をやっていたかが実感できるのだが,肝心のことが分からなかったりするので,やはり直接質問できるのはありがたい.
・開芽期や開花期などのフェノロジー(植物季節)は,一般に,遺伝率が高い形質である(ポプラのQTL解析などで示されている).しかし報告書では,開芽期は植栽地間では大きな違いがあるものの,種子産地間ではほとんど違いがないとされている(4年生苗時点の調査結果).そうなると,なぜに高標高産が低標高に植栽された場合に樹高成長が悪くなるか説明できず,どうにも納得できなかったのである.
・話を聞くうちに,報告書では分からなかったフェノロジーの謎がようやく解き明かされる.低標高に植栽した場合,低標高産と高標高産の開芽期は(報告書の記載の通り)ほとんど変わらない.しかし,冬芽の形成時期が異なり(高標高産が早い),結果的に高標高産の方が生育期間が短い.また,低標高産は二次成長する個体の割合が多い.これらのことから,高標高産の方が樹高成長が悪いと考えられそうだ.さらに,高標高域では近交弱勢の影響も働いているかもしれない,ということに気がつく(こっちについては,遺伝解析データなどで裏を取る必要があるが・・・).
・そのほか,種子産地による着果性の違い,枝のつき方,葉のかたちや色など,これから調べるべきことはたくさんあるようだ.何か新しい知見を得たというよりも,新しい研究のスタート地点にようやく立ったという感じである.