一生

人生観と死生観

村上イスラエル賞講演

2009-02-26 18:09:03 | 哲学
2月26日 雨のち曇り
 今日は1936年2月26日陸軍若手将校などのクウデターの記念日、かつ孫の誕生日だ。
 週刊朝日に国際的に著名な小説家村上氏のイスラエル賞受賞講演を読んだ。話の入り口で巧みなユーモアを入れ、自分は小説と言う嘘の製造を職業とする人間だと自己紹介した。その後に現在のイスラエルのパレスチナ・ガザ地区への過剰な反撃を譬えを使ってたくみに批判した。固い壁と壊れやすい卵との関係を使ってである。礼儀正しい日本人が理屈っぽいが義理堅いイスラエル人の政策を取上げ、やりすぎだと言うことを明言したと考える。感銘を受けた。現実の行動は社会的意味を持つ以上、理屈だけで押し通してもらっては困る。当然のことだが、頭ごなしに言うのではなく、相手に考える余地を与える点、話法としては見事だ。
 イスラエルが近い将来政策を考え直すように祈る。