一生

人生観と死生観

富と義

2009-02-04 09:42:54 | 哲学
2月4日 晴れ
 立春。太陽の勢いが強くなるような気がしてくる。朝孫を学校に送るとき、今日は何の日と訊ねると、立春と言うことが分かっているが、まともな答えにならない。季節がよくなって行くことの喜びは年配者により強いのだ。
 さてNHKテレビ大河ドラマ『天地人』直江兼継は上杉謙信の薫陶を受け、戦国後期に義の精神を貫こうとした人といわれている。謙信のときは富があったが、直江の時代は富から転落して貧しくなる。義が第一、富は第二と心得て、主家の存続のために尽力した兼続の精神は古い封建道徳のようにも思えるが、不思議に歴史の合間、合間に復活して話題となる。この前は1990年代バブル崩壊の時期であった。
 私の母の先祖に新潟県長岡市の夏戸城主だった志駄氏一族がいる。最後の城主義秀は幼少から直江家で育てられた。直江兼続夫人のお船の方は義秀の叔母であった。このような次第で私もこのドラマにとくに関心があるが、兼続が若いときは軽薄に仕立てられていて不満だ。実像はもっと重みがある人物であったろうと思う。