一生

人生観と死生観

藤森有罪に思う

2008-04-17 09:43:35 | 哲学
4月17日  うす曇もち?
 藤森元ペルー大統領の有罪が確定したそうだ。これはまだ序の口で、別件がまだ残っているらしいから、彼の前途は暗雲が漂っている。しかし此れは彼にとって覚悟の前、命を捨てる気でやっているに違いない。人は誰しも罪びとで、死後もし神の法廷に立つとすれば、罪のない人はおるまい。仮に一点の罪もない人はいたとして、それが人形のような存在だったら、何の面白みもない。裁きは減点法評価だ。これによってその人の全部をとらえることはできないのだ。やはり加点法評価が必要なのだ。その人がやったことの良いことも認めなければならない。この世の法廷は減点法のまかり通るところで、情状酌量のところで一寸加点法が入る。私たちは歴史の上で加点法が如何に必要かを知っているが、この世の法廷の裁きを批判し、それを改めさせるところまで進めるべきである。