江の島って不思議なところだ。30年以上前の大学生時代から通い続けている。その後も結婚して娘が生まれてしばらくしてからだったと思う、同じマンションに住む方から、正月初詣に誘われた。それ以来10年以上、家族同士で毎年、正月に通い続けている。冬の時期は空気がすんで、富士山が美しく望める。初めて冠雪の雄姿に対面した時は、こんないきれいに見えるんだってとても感動した。まさに“絵になる島”そのものだと。
さて、秋晴れの今日はお彼岸、横浜での講演会の帰りに、大船周りで久しぶりにモノレールに乗って終点の湘南江の島駅でおりて、洲鼻通りをまっすぐ弁天橋をわたり、島内コッキング園内の江の島灯台から夕日を見に出かけた。まずは、参道の青銅製鳥居をすすむ老夫婦の後ろ姿を失礼してパチリ。いい感じでしょ。
江戸時代からこのにぎやかな参道に大幅な変更はないということだ。いまも昔も行きかう人、ひと、ヒトで肩も触れ合わんばかり。やがて赤い大鳥居前の高麗犬、これも江戸時代、越後国新発田出身の長堀検校の名が彫られているのに気が付く、同郷の人だ。どんな人なのか想像が広がる。うしろの赤い社殿風の建物は昭和34年開業のエスカー、島にあるエレベーターとしては日本初でおそらくいまも唯一の存在かも。バリアフリーの先駆け、発想したひとに拍手。
竜宮城のような建物は、端心門とよばれていてたしか学生時代はまだなかった気がするから、平成にはいってからのものか。ずううと前からあったみたいな風格ですっかり江の島になじんじゃっている。
さらに進むと急な石段横に張り付くように民家が立つ。ここでは宅配のお兄さんも走る、走る!
途中、江の島ハーバーから鎌倉逗子方面がひらけて望める。ここは、1964年の東京オリンピックのヨット会場になったところ。そして1979年8月に二日間、ビーチボーイズが初来日公演“ジャパン・ジャム 79 at 江の島”を行っているのだ。あのビーチボーイズがヨットハーバーで!しかも当時を体験した人によると前座がサザンオールスターズだった!?というから信じられない気がする。共演者は当時売出し中のアン&ナンシー姉妹によるツインボーカルがセクシーなバンドの“Heart ハート”。いやあ、江の島でビーチボーイズやハートを聴いてみたらどんな感じがするだろう。
画像の左側につきだしてみえるのは、小動岬。
ようやく、島の中央にあるコッキング園内燈台、通称江の島シーキャンドルへ。360度開けた水平線の眺望が素晴らしい。二階のデッキが風が抜けていく夕暮れ時の特等席だ。湘南の夕暮れ!
それでは、丹沢方面のさらに西方向に傾く夕日をどうぞ。
コッキング園の散策。ここは明治時代のイギリス人貿易商人の別荘庭園跡。当時の赤レンガ温室の遺構が残り、当初植えられた植物も生きながらえている。そのひとつかもしれない、リュウゼツラン=龍舌蘭。葉の形からそう命名され、10数年に一度咲くといわれている花柱が夕暮れの空にそびえている。やがて根元に子株を「残し、親株とも枯れ果てるのだそうだ。この次にみられるときはいつ?
帰り道、高台からみた参道からのびる弁天橋方面への眺望。江の島の古来の空間構成がよくわかるシーンで感動もの。
ふりかえって、灯りのまたたく“えのしま ゆめのしま”の姿。江戸のむかしも、昭和から平成に移り変わったいまも人々を吸い寄せつ続ける不思議な聖地。小田急の駅舎は龍宮城を模したもの。その非日常的な姿が江の島にはふさわしい。弁天橋からはうっすらと富士のシルエットが浮かんで見えていた。
さて、秋晴れの今日はお彼岸、横浜での講演会の帰りに、大船周りで久しぶりにモノレールに乗って終点の湘南江の島駅でおりて、洲鼻通りをまっすぐ弁天橋をわたり、島内コッキング園内の江の島灯台から夕日を見に出かけた。まずは、参道の青銅製鳥居をすすむ老夫婦の後ろ姿を失礼してパチリ。いい感じでしょ。
江戸時代からこのにぎやかな参道に大幅な変更はないということだ。いまも昔も行きかう人、ひと、ヒトで肩も触れ合わんばかり。やがて赤い大鳥居前の高麗犬、これも江戸時代、越後国新発田出身の長堀検校の名が彫られているのに気が付く、同郷の人だ。どんな人なのか想像が広がる。うしろの赤い社殿風の建物は昭和34年開業のエスカー、島にあるエレベーターとしては日本初でおそらくいまも唯一の存在かも。バリアフリーの先駆け、発想したひとに拍手。
竜宮城のような建物は、端心門とよばれていてたしか学生時代はまだなかった気がするから、平成にはいってからのものか。ずううと前からあったみたいな風格ですっかり江の島になじんじゃっている。
さらに進むと急な石段横に張り付くように民家が立つ。ここでは宅配のお兄さんも走る、走る!
途中、江の島ハーバーから鎌倉逗子方面がひらけて望める。ここは、1964年の東京オリンピックのヨット会場になったところ。そして1979年8月に二日間、ビーチボーイズが初来日公演“ジャパン・ジャム 79 at 江の島”を行っているのだ。あのビーチボーイズがヨットハーバーで!しかも当時を体験した人によると前座がサザンオールスターズだった!?というから信じられない気がする。共演者は当時売出し中のアン&ナンシー姉妹によるツインボーカルがセクシーなバンドの“Heart ハート”。いやあ、江の島でビーチボーイズやハートを聴いてみたらどんな感じがするだろう。
画像の左側につきだしてみえるのは、小動岬。
ようやく、島の中央にあるコッキング園内燈台、通称江の島シーキャンドルへ。360度開けた水平線の眺望が素晴らしい。二階のデッキが風が抜けていく夕暮れ時の特等席だ。湘南の夕暮れ!
それでは、丹沢方面のさらに西方向に傾く夕日をどうぞ。
コッキング園の散策。ここは明治時代のイギリス人貿易商人の別荘庭園跡。当時の赤レンガ温室の遺構が残り、当初植えられた植物も生きながらえている。そのひとつかもしれない、リュウゼツラン=龍舌蘭。葉の形からそう命名され、10数年に一度咲くといわれている花柱が夕暮れの空にそびえている。やがて根元に子株を「残し、親株とも枯れ果てるのだそうだ。この次にみられるときはいつ?
帰り道、高台からみた参道からのびる弁天橋方面への眺望。江の島の古来の空間構成がよくわかるシーンで感動もの。
ふりかえって、灯りのまたたく“えのしま ゆめのしま”の姿。江戸のむかしも、昭和から平成に移り変わったいまも人々を吸い寄せつ続ける不思議な聖地。小田急の駅舎は龍宮城を模したもの。その非日常的な姿が江の島にはふさわしい。弁天橋からはうっすらと富士のシルエットが浮かんで見えていた。